아기공주님3 (ページ8)

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会いたい人ページ8

今でも、思い出す。

あの瞬間、聞きたくなかった音声だけが私を殺した。

『狼谷さんのお宅で間違いないですか？今朝、日本でご両親が事故により亡くなられました。会いに来ることは出来ますか？』

「は？両親がですか？なんで…」

『トラックに突っ込まれた車の後ろを走っていた車が狼谷さんの車だった様です。』

「あ…会いに行きます」

マネージャーを探すけど、見つからなくてパニックになって。

WN「A！！！！」

廊下に蹲ってたらオッパが来て、うまく話せない私を抱えて楽屋まで戻ってくれて。

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SC

戻った時にはAはもう壊れてしまったかのようにぼろぼろで。

ウォヌが必死にAを抱きしめて事情を聞き出している。

でも、Aの口から飛び出した言葉は、あまりにもこの子を苦しめるもので。

WN「ゆっくり、ゆっくりでいいから話して」

「…オンマとアッパが、事故で…」

WN「…！！2人はどっちに居たの？」

「日本、日本に行かなきゃ、マネオッパ…」

こういう時、俺は何をするべきか、分かっているはずなのに。

隣にいたはずのジョンハナがスタッフからマネヒョンへと情報を伝えるように手配してくれて車も下につけるようお願いしてくれていた。

JH「A、行って。もうチケットの手配とかお願いしてる」

SC「俺がついて行きたいところだけど、ウォヌ。お前がついていってやれ」

俺に言えるのはこれだけだから。

WN「…うん」

覚悟を決めた視線は急いで荷物を片すAに向いていた。

WN「絶対守るから。」

「ウォヌオッパ、もう行けるよ、荷物は日本にもあるから大丈夫。」

WN「行こう、A」