猫と猫の猫。 ページ13
そっと扉を開けて、ポテの姿を探す。
「ポテ〜」
私の洗濯物の中で眠るラグドールのポテはかわいい。
今日はソリちゃんとイチャイチャしちゃったからご機嫌ななめになっちゃうかもしれない。
ほら、そっぽを向いた。
こんなこともあろうかと用意しておいた新しいお魚のおもちゃ。
「ただいま、ポテ。元気だった〜？」
横に寝転んで構い倒す。
もう許した、とでも言いたげなポテの顎を撫でて瞼を閉じる。
「ポテはかわいいねぇ」
私が腕を伸ばして眠っていると、腕に顎を置いた感覚。
「…ポテじゃない」
ミンギュオッパ程じゃないけどガタイのいいからだ。
WN「ㅎㅎ俺」
「ポテがいい」
何やってんだこいつら、みたいな目で私を見たポテは私があげたばかりのおもちゃにもう夢中だ。
WN「こんなとこで寝たら風邪ひくから、ほらメイク落として歯磨いてきな」
「ありがとう、ウォヌオッパはもうでてってくださーい」
WN「なんで？」
「着替えまで見る気？」
WN「目つぶってるから」
「パボ？」
WN「出たくない」
「…待ってて」
WN「ん」
布団にくるまってポテを撫でるウォヌオッパの背中を見て、めんどくさいけど全部洗面所で終わらせた。
肩幅58cmの男から布団を剥いで腕の中に自らはいる。
WN「今日は甘えた？」
「べつに」
WN「本当は？」
「…ポテゲージに入れなきゃ」
WN「ㅎㅎ俺やる」
「ありがと」
頭にポッポしたオッパが少し出ただけなのに寂しくなる。
じーっと見つめていると、次は口にポッポされた。
WN「ほら、寝るよ」
電気を消して、ウォヌオッパの腕の中で悶える。
「…ずるい」
WN「かわいいのが悪い」
「タチ悪い」
WN「嫌だった？」
「いやじゃない」
WN「ならいいよ」
ポテのにゃあ、という微かな鳴き声を聞いたところで、意識は途切れた。
ピピピ、と無機質な音が鳴り響いて目を覚まし、オッパの方に向き直る。
WN「…………おはよ」
首に腕を回して挨拶を返す。
「おはよ、オッパ今日仕事でしょ」
WN「…一緒に行かない？」
「何言ってんの、今日はだめ」
WN「Aも仕事？」
「うん、今日は久しぶりにスングァナと」
WN「そっか」
甘い時間から抜け出すように、ベットを出る。
結局、後ろに抱きついたまんまのウォヌオッパを連れてリビングを歩き回ってたらビデオ電話をかけてきたミンギュオッパに見つかって怒られた。
たまにはこんな日があってもいいのかもしれない。
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作者名：Boo | 作成日時：2024年1月29日 16時
