아기공주님4 (ページ9)

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言葉と、あなたとページ9

WN

ペラペラと本をめくる音が響くこの部屋。
リビングからはドラマの声がうっすらと聞こえる。

今日は朝からAがずっと見たかったドラマを見る、なんて意気込んでたっけ。

小説は残り2ページで終わる。

ペラリ、とめくった先に書いてあった文は

『意味のある恋をするよりも、意味がなくてもいいからあなたと恋がしたい。中身が空っぽになったパックのジュースをいつまでも吸い続ける時のように、あなたと意味の無い時間を過ごしたい。』

主人公が想いを伝えて、相手は涙を落とす。

在り来りだけれど、俺たちには出来なくて、いつまででも言えない言葉に惑わされている。

いつの間にかAがこちらに来ていたらしい。

「泣いてるの？」

Aの声で、ハッとする。Aはリビングから呼んでも反応のない俺を心配して部屋に入ってきたらしい。

WN「泣いてないよ、どうしたの？」

Aが俺の隣に腰かけたから頭をそっと撫でた。

「オッパ、抱えてることは伝えてほしいの。」

君を好きだと言えないことが、俺を縛るのに。

君は傍から離れてくれない。

俺は、どうしたらいい？

「ごめん、余計だった？」

覗き込むようなAのおでこにそっとキスを落とした。

「わ、なに〜？ㅎㅎ」

WN「小説で感動してたんだよ」

「ㅎㅎそっか〜、なら良かった。」

俺の嘘を見ないふりするAは優しくていつだって儚い。

俺の目の前から消えないで、なんて淡い期待を込めて手を握る。

「相変わらず手がでかくて綺麗だなぁ」

WN「Aも綺麗な手だよ。」

もっと近くにいたくて腰に手を回した。

「あ、そうだオッパ！映画見よう」

こちらを向いたAの顔が思ったよりも近くて、Aの頬が紅く染まった。

WN「見よう、なんの映画？」

そのままの距離でいたくて、腰に回した手の力を少しだけ強めた。

「ジブリ。ハウルの動く城を久しぶりに見たくて。」

WN「いいじゃん。リビング行こう？」

「うん、いこう」