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HS「誰にも頼らないことが仲間を失わないことだと思ってるならやめてしまえよ!!!」
口が裂けても言いたくなかった一言が、飛び出た。
遠くでガシャン、と音がした。
ウジが走ってきた。
WZ「何してんだよ!」
「オッパにはわかんないよ」
その一言にハッとした。
HS「ごめん」
不格好な謝り方をして、飛び出たはいいものの
俺は扉の向こうで涙をぽろぽろと落とすAに謝ることすら出来なかった。
クプスヒョンが来て、俺は叱られて。
ウジに
WZ「これ、あいつから伝言」
渡されたのは手紙、とは言い難いノートを1ページちぎったもの。
いつもAはノートを日記代わりにして教えてもらったことやその日あった出来事を書いていたのを思い出して、鼻の先がツンとした。
ホシオッパへ
まずは、素直に頼ることが出来なくてごめんね。
オッパたちの素敵な笑顔を私のちょっとした事情で壊したりなんてできなかった。
でも違ったね。オッパの気持ちを勝手に決めつけて、私に出来ることは、頼らないことだって。表面上だけ頼ることなんじゃないかなって思い込んだ。
オッパに頼ってもいいんだって、思わせてくれてありがとう。
愛してるよ。世界で13人だけの私の仲間。
Aより
華奢だけど殴り書きされた字を見て、Aのいるところなんて分からないけど走った。
見つけたら奇跡だって思おうと。
廊下に蹲るAを見つけた時、
俺たち運命だよって、言いたくなった。
ほかのヨジャアイドルといる時は綺麗なその背中。
俺たちの中では1番小さくてかわいい背中に抱きついて
HS「ごめん、ごめんな」
「えっ」
鼻声になるまで泣いたであろうAの驚いた声に
俺まで泣けてきた。
俺が悪いのに。
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作者名:Boo | 作成日時:2024年2月27日 22時