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にがくてあまい ページ13

WN


その姿は、突如現れた。

「…なんで言ってくれなかったの」


拗ねた子猫。


そんな表現があまりにも似合うその姿に心の中でシャッターをきる。





WN「ごめんな」


「パボ、家いれないから」

MG「俺たち、でかいとはいえさすがにこの寒さの中耐えれないよ」

「なんで誘ってくれなかったの」


MG「誘えなかったんだよ〜ㅠㅠ」


事務所でBittersweetのMVを全員で見るまで何も知らせなかったのが凶とでた。


家まで帰る道のりで車の中で拗ねまくるAを必死になだめる俺とミンギュ。



「わからず屋!ㅠㅠ」




嫉妬心むき出しなAは初めてで。



「パボ!」


着いてそうそう車の扉を開けてパボ、とだけ言い放ったAが家の鍵を閉める前に追いかける。




「なんでそんなに早いの」


ドアを閉じられないように抑える俺と、閉じようとする非力なAでは圧倒的な力の差があって。


WN「こら」


後ろから流れに乗り遅れたミンギュが追いかけてくる。



その光景がMVみたいだって気がついたAが少し笑った。


「家には入れてあげるけど、パボの顔は見たくない」


そんなことを潤んだ瞳で伝えるAの言うことなんて聞かずに

WN「嫌。ほら、入れて」


ドアを勢いよく引いて家の中に入り込む。

そのまま抱きしめてやれば、胸の中にすっぽりと収まったAの涙で服が濡れていく感覚。

ミンギュの方を見たら、次は俺だからね!とでも言いたげな視線。

悪いけど、譲ってやらない。

「きらい」

WN「俺は好きだよ」


「じゃあわたしもすき」

ちょろくて、俺たちの中じゃ1番小さくて、猫みたいで。




WN「Aが俺たちの1番だって分かってるだろ」

「ううん、わかんない」


WN「何したらわかってくれる?」


「一生離さないでいてくれたら?」


甘え上手で、拗ねたらめんどくさくてずるい。



そんな俺たちの子猫。




MG「ヒョン!次は!俺!!」


「パボ2号!!べーー!」


MG「っこらA!!」


「ひゃ〜!!」



すぐに捕まえられて、ごつい体に巻き込まれていくように抱きしめられてるAに笑いかければ。





「オッパたち、次は私のソロ曲にウヌオッパ出すから!!」


ソロなんてしないくせに。


一丁前にそんなこと言ってしまうAにはいつまでたっても変わらない、そのかわいい笑顔を俺たちにだけ向けててほしい。


なんて心の中で俺も嫉妬してみる。



らしくて、らしくない。俺はきみとそんな関係でいたい。

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作品ジャンル:タレント
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作者名:Boo | 作成日時:2024年2月27日 22時

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