愛し、愛され (ページ26)

今日:873 hit、昨日:1,171 hit、合計:175,440 hit

努力は着いてくるからページ26

HITTHEROAD のお話
━━━━━━━━━━━━━━━

「初めからなんでも出来たら楽なのにㅎㅎ」

EP.14 動くことだけが全てではない| SEVENTEEN:HITTHEROAD

「やるしかないです。ファイティン」

輝かしいステージから1歩踏み出せば見える誰にも負けない努力。

ODE TO YOU の名で始まったツアーの公演中。

駆け足でAがステージ裏に入り込んできた。

「次曲まで時間ないから、急いで」

弟たちに厳しい声をかけていくAがもう一度ステージに立った瞬間だった。

歓声が沸き、Aが微笑むだけで声は大きくなる。

その歓声にスタッフは口を揃えて『女神が舞い降りた』という。

Aが歩けばそこは花道になり、ステージになる。

オーラが誰よりも強い存在。

｢私には私にしかできないことがあると思ってるんです。メンバーにもあるし、見ているCARATの皆さんにも。｣

｢私にしかできないことをやるしかない。｣

『やるしかない』という言葉で自分を奮い立たせるその姿はたった14人しかいないSEVENTEENというアイドルにふさわしいものだった。

「決して諦めちゃいけないものがあるとしたら、それはSEVENTEENとCARATだけだと思っています。」

｢私が守れるのはその2つだけ。それ以外は守れる自信がないです。｣

「14人にはそれぞれ歩くペースがあって、歩くべき道があるんです。隣に立ってくれる人が要る人だっているし、1人で歩くのが好きな人だっているし、喋ってると歩みを止めちゃうことがある人だっています。それを無理やり合わせる必要は無い。だけど、方向は一緒じゃないと。」

「方向を間違えてたら一緒に歩いてあげられる、そんな存在に私がなるべきだと思ってて。そういう理想があるからこそ、自分ができてないと惨めになるし、苦しむんですけどねㅎㅎ」

「さ、練習に向かいましょう。止まってる暇ないですから」

一番最初にホテルから会場入りするA。

「努力してもステージに立つ13人に勝つことはできません」

「それが性別の壁ってものですし、身長の差でもあると思うんです」

「だからって諦めたくはないですけどね。」

真面目な顔から一変し、Aは明るい表情をカメラに向けた。

「あ、そうだイヤモニ見てください！かわいいでしょ〜？」

彼女の明るい性格は、SEVENTEENに多くの影響を与えた。