愛とか。 (ページ4)

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そこからは地獄の時間が始まった。優吾が樹に説明するけれど、樹は私を見つめながら優吾を責める。まるで全て私が悪いとでも言うように。…違うじゃん、元を辿れば樹が私に進学のこと隠すから…。

樹「…もういいわ、疲れた。」帰るから、勝手によろしくやんなよ。って捨て台詞を吐いて樹は店を出て行った。…どうしてこうなったんだろう。…どうして、じゃない。私が優吾じゃなくて、樹に思っていることを吐き出していれば。”気まずい”なんてそんなこといいから、素直に伝えていれば、ここまで深みにはまることなんてなかったかもしれない。

髙「…A！？」

慌てた様子の優吾は私の名前を呼ぶけれど、それ以上は何も言わなかった。それからどうやって家に帰ったかはわからなかった。

…次の日、学校嫌だな。１日くらい休んでもいいかな。ついでに、ネットワークも遮断しておこう。

そう思って友達のユウに連絡を１つ送って、携帯の電源をオフにした。それから丸一日経って学校に向かったけれど、学校はすごくざわついていた。詳しくはわからないけれど、「樹のお兄さん」に関することらしい。サキも、優吾も私に急いで言いにきてくれて私も急いで樹を探した。

けれど、樹はどこにもいなかった。

この日を境に、私たちの人生は大きく変わってしまった。

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