なにそれ ページ10
「…黒板に書いてあるモジを書いてる」
「いや、いつもノート二つ出してるだろ…俺は結構見てるんだぜ」
また嘘つき始めたな？
わかりやすいんだよブラキャの嘘はよ
「な、ナニも書いてナイヨ」
「本当か？それは本当に本当なんだな？」
少し責めるように聞くとブラキャはすぐに折れる
「っ…い、今から言うこと…笑わないでくれる？」
「笑わねえよ」
「ぼ、僕…頭の中に友達みたいなのがいるんだ」
「…？」
「声だけが聞こえるんだ、姿とかはない…ただ聞こえてくるんだ、僕にしか聞こえない声が」
…まさかスタンドか？
「そいつに名前はあるのか？」
「名前を教えてって聞いたことはあるけど…知らないって言われたから僕はいつも君って呼んでる」
俺は試しにブラキャの目の前にスタープラチナを表した
「えっと…あと…恥ずかしいけどノート見せるね」
なんの反応もしない
顔を殴ろうとしてみる
「？…なんか風吹いてる？」
目の前に拳を突き出してもなんの反応もしない
見えていない、つまり頭の中にいる君ってやつはスタンドじゃあない
「このノートは僕と君との会話専用ノート、右側が君、左側が僕だよ」
「ノートに書いてでしか会話できないのか？」
「頭の中で話せるけど、書いた方がわかりやすいんだ」
ーお前いい加減に怒れよ、やられっぱなしとかホントダサいな
ー君みたいなやつにはなりたくない
ー一発殴りゃあの女も大人しくなるって
ー暴力が嫌いなの知ってるでしょ？そうゆう話はやめてよ
ーいっそのこと殺せよ、いつも殺されそうになってんだからいいだろ
ー…僕にそんな力はないよ
「君ってやつはブラキャと違ってかなり荒いやつみたいだな」
「ウン…でもたまに優しいんだ…」
「いつからいるんだ？」
「アメリカにイタ頃から…5歳？…英語でいいかな？一番古い記憶は父さんに背中を切られてる時に励まされたことだよ」
あまり俺は病気に詳しくないが
小説で読んだことがある
イマジナリーフレンド、IFの存在だ
ブラキャは恐らく両親のDV、寂しさ、苦しさから逃れるためIFが生まれたのだろう
IFというのは小学校に上がる前くらいに消えるが、高校生のブラキャはまだ持っている
消えないほどまだ辛い状況にあるのだ
ブラキャはそれに気がついていない
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 7人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夕 - よがっだよぉぉぉぉぉ！！！！夢主ぐぅぅぅん！！！！！！（泣） (2022年9月4日 6時) (
レス) @page15 id: 211a92bbe4 (このIDを非表示/違反報告)
ハポーザ - すげぇ…よかったっす (2021年7月19日 21時) (レス) id: 0370b8798d (このIDを非表示/違反報告)
月歌(プロフ) - すごくおもしろかったです！ (2019年12月8日 8時) (レス) id: 5a526bb375 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：リコーダー | 作成日時：2019年8月21日 18時
