言いにくい理由 ページ7
次の日のお昼休み、僕は承太郎の席の方へ歩いた
「承太郎」
「あぁ、ブツはあるぜ…ついでに弁当持って着いて来な」
「う、うん」
僕は菓子パンを一つ持って承太郎に着いていった
「よう」
「やあ…ん?隣にいるのは?」
「コンニチハ」
「あ、君がユリーヌさんか」
「…?…ウン」
「花京院、英語で話してやってくれ」
「あーそうだね、わかった」
やってきたのは体育館裏、こんなところでいつも食べてるんだなぁ
僕は一人教室で黙々と食べてたし、新鮮
「典明は二年生?」
「そうだよ」
「大人っぽくて大学生みたい」
「ははは、それはユリーヌさんもだよ」
一緒にご飯を食べることになり、僕は二人に挟まれて食べた
「じょ、承太郎のお弁当凄いね」
「いつもアマが作ってる」
「アマって…承太郎って汚い言葉よく知ってるね」
「じじいがアメリカ人なんだ」
「へえ…典明のお弁当は可愛いね」
「あ、これキャラ弁なんです」
「キャラ弁?」
「キャラクターのお弁当でキャラ弁、このキャラクターは」
「花京院落ち着け」
「ユリーヌさんのお弁当はそれですか?」
「え?…うん」
「少なくないですか?」
「あの…僕少食なんだ、これでお腹いっぱいになっちゃうんだ」
「…ブラキャ、明日から俺がお前の弁当持ってきてやる」
「え、いいよいいよ、悪いし」
「だから明日から持ってくんなよ」
「ぅぅ…」
「あとこれな」
僕は黒いビニールを渡された
中には包帯やガーゼがある
「あっ…ありがとう」
「?」
「ぅ”っ、ぐ…はっ」
「勝手に私のお金使うんじゃないって何回言ったらわかるんだよ!」
「……ゴメ、ん”…ナサイ」
「これで何回目だと思ってんのよ!」
夜ご飯のためのお金を使っていることがまたバレてしまった
その罰として今首を絞められている
いつもより痛いし苦しいからきっと今日は嫌なことがあったんだと思う
首から手を離されると僕は咳き込み喉を押さえた
「次やったらぶっ殺すからね」
「ハ”イッ」
次は殺されちゃうの?
そういけば毎回そう言っている気がする
「…痕残っちゃった」
赤黒く手の痕が残った、明日になればもっと色濃くなってしまうだろう
「それより…包帯巻いてみよう」
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夕 - よがっだよぉぉぉぉぉ!!!!夢主ぐぅぅぅん!!!!!!(泣) (2022年9月4日 6時) (レス) @page15 id: 211a92bbe4 (このIDを非表示/違反報告)
ハポーザ - すげぇ…よかったっす (2021年7月19日 21時) (レス) id: 0370b8798d (このIDを非表示/違反報告)
月歌(プロフ) - すごくおもしろかったです! (2019年12月8日 8時) (レス) id: 5a526bb375 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リコーダー | 作成日時:2019年8月21日 18時