居場所 ページ4
「オ、オカエリ」
「邪魔、自分が高いことくらいわかってんでしょ」
母さんは英語が喋れない
だから僕は母さんが言ってることがほとんどわからない
もともと僕はアメリカ人の父さんのところにいたんだ
それがある日突然僕は母さんの方に渡された
たぶん…捨てられたというのが正しい
母さんと父さんの関係はわからないけど、同じ言語を話していないところを見ると愛し合っているようには感じなかった
「あんたこの家に住まわせてもらってる身なんだから掃除くらいしたらどうなの？」
「ウン」
きっと母さんは怒ってる、なにに対して怒ってるのかわかんないけど怒ってる
母さんは父さんと同じように痛いことをする
父さんは殴ったり蹴ったり、たまに切ったりしてた
母さんはビンタをしたり首を絞めたり引っ掻いたり…殴ったり…
父さんはお酒を飲むとそんなことしてた、そのあとにはたくさん謝ってくれるけどまたすぐ飲んで殴る
それと違って母さんはどんなときでも痛いことをする
「邪魔だってのがわかんないの？！」
「ゥッ！」
僕はなにに対して怒られてるのかわからないからなんで怒られてるのかわからない
「退けって言ってんのよ！」
母さんは僕の腕をその長い爪で引っ掻き、ドンと押した
腕からタラタラと血が流れる、ヒリヒリして痛い
「うざい」
僕は自分の部屋に戻った
「痛い…」
僕はティッシュで左腕の血を拭いた
ティッシュが傷口にくっついて痛い
「明日から長袖…まだちょっと暑いのに」
みんなはまだまだ半袖、僕だけ長袖になってしまう
違和感を抱かれるかな、何か言われるかな
「…でもこれ見られるよりはマシだよね」
包帯は持ってないからハンカチを巻いて僕は勉強を始めた
もちろん日本語の
「お前なんで長袖？今日暑いのに」
「お腹壊してるから長袖だったりして」
「うっわ、きったね」
確か今日は化学の小テスト、組成式だから僕にもかけると思う
出る範囲は先生に教えてもらったし書ける
「聞いてんのかおい！」
「うっ…痛い」
髪の毛を掴まれ、顔が上に上がる
「無視するとか調子乗ってんなあ」
「ごめん、ごめんなさいっ」
「ソーリー？謝ってももう遅いぜ！」
「ぃゃっ」
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夕 - よがっだよぉぉぉぉぉ！！！！夢主ぐぅぅぅん！！！！！！（泣） (2022年9月4日 6時) (
レス) @page15 id: 211a92bbe4 (このIDを非表示/違反報告)
ハポーザ - すげぇ…よかったっす (2021年7月19日 21時) (レス) id: 0370b8798d (このIDを非表示/違反報告)
月歌(プロフ) - すごくおもしろかったです！ (2019年12月8日 8時) (レス) id: 5a526bb375 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リコーダー | 作成日時：2019年8月21日 18時
