日本語が喋れない転校生 JOJO3

酒 ページ11

「あ…ジョータローお酒飲むノ？」
「あぁ」
「ダメ…なんじゃ」
「いいんだよ別に」


「そう…」



承太郎も父さんみたいになるのかな


「……すまねえ、もうお前の前では飲まねえよ」
「エ？ダイジョーブだよ」
「なんかあんだろ？」



気を使ってくれたのかな









「ブラキャくんもう帰っちゃうの？」
「ハイ、カーサンが帰ってくるノデ」
「うーん、そう…あ、これいつものね！」
「アリガトーございますジョータローのオカーサン」


いつもなんか悪いなぁと思うけど、ありがたく僕は貰う
でもたまに「綺麗に食べてくれて嬉しいわ、もっと美味しいの作ってあげる」と言われる
だから迷惑ではないのかなーと思う









「おおー、寿司だ」


初めて食べるなぁ

本当に生魚だ…凄い
醤油まで付いてる…嬉しい





早速ひとつ食べてみると


「んん”っ？！！」


鼻がツーンとする！

「んん”ん”ーっ、む、ぅ…ぐ」



僕は速く噛んで水で流した



「はぁ、ふぅ…」

まさか毒？

いやいや、そんなわけない


「…あ！わさびか！」

僕は身のほうをめくった
すると緑色のものが乗っていた



「こんなに…辛い？なんていうのかな…まあ辛いのか」

でもワサビがないと寿司って感じもしないし…


「…わさびのとこだけ少し取っちゃおう」

取ったのは後で飲み込めばいい









「？」

全部食べ終わり、袋に戻そうと思ったら中に手紙があることに気がついた



「…っ」


ー相談があったら電話してネン＾＾
家に帰るのが辛かったら家に泊まってもいいのよ？
あ、これ承太郎にはなーにも聞いてないからねXDー





承太郎に言われてないでわかるってことは…

僕隠すの下手くそなのかな





でも…こうゆうの嬉しいな









「ユリーヌさんこんにちは、承太郎にこれ渡しといてもらえますか？」
「こんにちは、わかった、イイヨ」

僕は典明から本を渡してもらった

「？…何書いてるんです？」
「ア…エット…ナンダロー…ウーン」
「わからないなら英語でもいいですよ」


「おいおい、手で隠したら気になっちゃうだろ？」
「ゥエット…」
「僕とお喋りしてたーって言っても変人と思われるだけ」

「ウーン…」

君→←なにそれ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す