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白い天井を背景にして、荼毘さんだけが私の目に映る。
柔らかいソファに強く押さえつけられた手首。
じっと私を見下ろす蒼の瞳。
それは一瞬の出来事であったために、今自分がどういう状況下にあるのかを判断する思考を鈍らせた。
……私は、なんとかさっきまでの出来事を振り返る。
朝ご飯を食べ終わった後、私は皿洗いを始めた。
その途端、休む暇なんてないとでも言うように背後から悪戯を仕掛けられる。
それをなんとか耐え抜いて、やっとの思いで皿洗いを終えた瞬間にこれだ。
間髪入れずに、強引に腕を引っ張られてそのままソファに押し倒された。
……そして、今に至る。
振り返りを終えて、思考が追いつくようになると、今まさに自分が危ない状態であることを直感的に理解した。
しかし、もう手遅れだ。
私に覆い被さる荼毘さんには、油断も隙もない。
「嫌われるのは嫌だから今まで我慢してたが…。やっぱきついな。」
抑揚のない、静かで低い声が私に降り注ぐ。
平然とした顔で言われたその台詞に、この先のことを察してしまった。
(えっ…これちょっとまずいんじゃ…！そんな覚悟ないし、そもそも荼毘さんとは恋人同士でもなんでも…！)
「あ、えっと…荼毘さん、その……。」
私は視線を思いっきり逸らしながらも、なんて言葉にしたらいいかわからなくて、言葉に詰まる。
しかし、そんな私の心情を察したのか、荼毘さんは小さく笑って言葉を続けた。
「でも…お前だけは、大切にしたいからな。まだそこまではしねぇよ。」
ツギハギの手が、私の頬を優しく撫でた。
その瞬間、その手の温度が引き合わせたように、荼毘さんと目が合う。
恥ずかしくても、目を逸らすことは出来なかった。
「んっ……んぅ……。」
リップ音を伴いながら、ゆっくりと唇を啄むように繰り返されるキス。
ソファの軋む音と、自然と漏れてしまう声が重なる。
思わず身体に力が入りながらも、何も出来ない私は、ただそれを受け入れるしかなかった。
離れては浅く息をして、また何度も重なる。
その度に、私の頬は桃色を増していく。
「んっ…もうちょっと付き合ってもらうぜ。あと、力抜け。」
そう言って、乱れた私の前髪を直す。
『もうちょっと』がどの程度なのかは、知らない。
思考がうまくまとまらない私は、言われるがままに脱力する。
私の手首を押さえつけていた荼毘さんの手は、いつの間にか私と手のひらを重ねていた。
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如月 - 荼毘さんかっこよすぎます！続き書いてくれると嬉しいです！(*´∇｀*) (5月15日 21時) (
レス) @page22 id: 144d29d1f5 (このIDを非表示/違反報告)
ふふ - 続きを正座待機。最高かよ!!!! (2023年4月14日 17時) (レス) @page22 id: bc020e7b09 (このIDを非表示/違反報告)
よっすぃ - 続きが見たいです……… (2022年12月16日 7時) (レス) @page5 id: 93ab21d600 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬 - 続き…続き…続きｦ… (2022年12月5日 8時) (レス) @page22 id: 1a035e157b (このIDを非表示/違反報告)
かのん - 続き…書いてくれると嬉しいです… (2022年12月4日 20時) (レス) @page22 id: 19794637f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：刹那カイ | 作成日時：2020年1月19日 20時
