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「そんなにガン見されると食いづらいんだが。」
「すみません…！でも反応が心配で…。」
午前7時。
朝の爽やかなひと時には似合わず、私の身体は強ばっていた。
色々なことがあったが、ようやく朝ごはんが出来上がったのだ。
そして、見た目も悪く無いことには安心したのだが、やはり問題は味だ。
…とは言っても、今回は簡単なものしか作っていないため、そこまで味に対して不安になるのかと問われれば、ただの杞憂にすぎないのかもしれない。
それでも、不安なことに変わりはないようで、私は一種のもどかしさに囚われていた。
…私の強い視線に、荼毘さんが不満を漏らしたのも無理はないのかもしれない。
当の荼毘さんは今、味噌汁を手にしている。
「美味しくなかったら、本当にはっきり言ってくださいね…？」
さらに念押しの言葉。
「………………。」
しかし、そんな私を横目で見ていた荼毘さんは、一瞬だけ笑った気がした。
(あ…………。)
そして＿＿＿
「…いただきます。」
小さくそう言ったと同時に、味噌汁に口を付けた。
荼毘さんの喉仏が上下に動いたのが見える。
ついに来たその瞬間に、私の心臓は跳ね上がった。
「ど、どうですか…？」
荼毘さんの視線は、ただ味噌汁に注がれている。
変わらず早い鼓動に急かされるように、私は感想を求めようとした。
「………………。」
しかし、荼毘さんは全くもって無反応なのである。
「あのっ……！」
どうしても静かなこの瞬間に耐えきれず、焦った私は咄嗟に謝ろうとしたその時。
「…昼と夜もお前の飯でいいな。」
私の言葉を遮るように、荼毘さんが口を開いた。
こちらには目も向けずに、ポツリと零したその言葉。
「………………っ。」
素っ気ない言い方だったのに、私の胸には温かいものが染み渡っていた。
そして何事も無かったかのように、荼毘さんは続きを食べ始める。
……私は、ただただ嬉しかった。
「ありがとう、ございます…！」
一安心して、肩をなでおろす。
さっきまでの不安と緊張感は、この嬉しさに上書きされる形で消え去った。
そして、黙々と食べ進める荼毘さんに釣られるように、私も箸を手に取った。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿最近、更新が遅れがちですみません！！
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如月 - 荼毘さんかっこよすぎます！続き書いてくれると嬉しいです！(*´∇｀*) (5月15日 21時) (
レス) @page22 id: 144d29d1f5 (このIDを非表示/違反報告)
ふふ - 続きを正座待機。最高かよ!!!! (2023年4月14日 17時) (レス) @page22 id: bc020e7b09 (このIDを非表示/違反報告)
よっすぃ - 続きが見たいです……… (2022年12月16日 7時) (レス) @page5 id: 93ab21d600 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬 - 続き…続き…続きｦ… (2022年12月5日 8時) (レス) @page22 id: 1a035e157b (このIDを非表示/違反報告)
かのん - 続き…書いてくれると嬉しいです… (2022年12月4日 20時) (レス) @page22 id: 19794637f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：刹那カイ | 作成日時：2020年1月19日 20時
