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「ふふっ…意外と荼毘でも嫉妬とかするんですねえ。」
思わず睨みつけた俺に構わず、トガは言葉を続ける。
「でもわかりますよ…。Aちゃん、すっごく嬉しそうなカアイイ笑顔でしたもんね…！好きな人のあんな笑顔が自分以外の人に向けられたのかと思うとモヤモヤしちゃって当然です。」
「…………………………。」
俺は何も言えないまま、長々と御託を並べたトガの話を聞かされていた。
(完全に此奴のペースに巻き込まれてるな……。)
……『嫉妬』という的確な指摘。俺の考えていることや感じたことを手に取るようにトガが見抜いている。
それに加え、からかうようなこの態度だ。
それら全てが、俺の中でトガに対する敵意を募らせるには十分だった。
「……そんな怖い顔しないでください。馬鹿にしてるわけじゃないんです、確かめたかっただけですよっ。」
「俺には茶化してるようにしか見えないんだが？」
「あっそれはあるかもしれませんね！」
「言われて気づいたみたいな態度出すな。初めからそのつもりだったろ。」
「はい！そのつもりでした！」
そう言って笑ったトガの清々しい程の笑顔に、俺は心底腹が立った。
……トガにAとの外出を許可したことを今更ながら悔やむ。
どうせなら、今すぐここからこのイカレ女を追い出してやりたいところだが、そういうわけにもいかない状況だった。
「それにしても、荼毘って本当に自分の気持ちを隠すのが下手ですね。」
「お前は本当に人を貶すのが上手だな。」
「……あ、Aちゃんのことだからこそ、ですかね。なんかどことなく必死で、いつものクールっぽさが消えちゃってるんですよ。
ふふっ…やっぱり焦ってるんですか？」
「っ……お前いい加減に＿＿＿＿」
その時、廊下の奥からドアの開閉音が小さく響いた。
俺は咄嗟に口を噤んで、やり場のない苛立ちをどうにか抑え込む。
ドアから出てきたのは数日ぶりにみた制服姿のA。
「…………………………。」
＿＿＿こちらに駆け寄るその姿が、やはり愛おしいと思ってしまった。
「ごめん、時間かかちゃっ＿＿＿」
身体が勝手に動いたのは。
＿＿＿今すぐAに触れたかったからか。
＿＿＿それとも行かせたくなかったからか。
＿＿＿はたまたトガに見せつけようとでもしたのか。
伸びた手は、容易にその腕を掴む。
俺はトガの目の前で、自らの唇を押し付けるようにAにキスを落とした。
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如月 - 荼毘さんかっこよすぎます！続き書いてくれると嬉しいです！(*´∇｀*) (5月15日 21時) (
レス) @page22 id: 144d29d1f5 (このIDを非表示/違反報告)
ふふ - 続きを正座待機。最高かよ!!!! (2023年4月14日 17時) (レス) @page22 id: bc020e7b09 (このIDを非表示/違反報告)
よっすぃ - 続きが見たいです……… (2022年12月16日 7時) (レス) @page5 id: 93ab21d600 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬 - 続き…続き…続きｦ… (2022年12月5日 8時) (レス) @page22 id: 1a035e157b (このIDを非表示/違反報告)
かのん - 続き…書いてくれると嬉しいです… (2022年12月4日 20時) (レス) @page22 id: 19794637f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：刹那カイ | 作成日時：2020年1月19日 20時
