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「あ、ねえ…トガちゃん。」
ふと、とあることが気になって、私はトガちゃんに問いかけた。
「どうかしましたか？Aちゃん！」
「私の家に行ったときさ……。家に誰かいた？」
私の言葉に、荼毘さんの身体が少し反応した。
私は現在、行方不明者として捜索されているはずだ。
……何故か『帰りたい』と本気で思えていないのだが、家族に心配をかけていることは事実なのだ。
少しでも家族の様子を知りたい……それが本心だった。
「…………誰もいませんでしたよ？家中を見たわけではないので確実とは言えませんけど…静かでした。」
その事実に、心が少しだけ締め付けられた気がした。
だが、ここでトガちゃんが「いました」と言っていたとしても、たったそれだけのことだ。
現状は変わらないし、家族に何かを伝えられる訳でもない。
「そっか…ありがとう。」
心のどこかで寂しさを感じて、思わず俯く。
『家族に会いたい』という気持ちと、『ここに居たい』という気持ち。
矛盾した2つの心の声に、私はどうしたらいいのかわからなかった。
答えの見い出せない現状に、私の中でモヤモヤとしたものが広がっていたその時。
「Aちゃん！お出かけしましょう！」
「えっ…………？」
トガちゃんの明るい声に顔を上げた。
(今、なんて＿＿＿＿)
「こんなところにずっと引きこもってるなんてつまらないですよ！私と制服デートしましょう！」
私の手をぎゅっと握って、満面の笑みを浮かべたトガちゃん。
(トガちゃんとお出かけ？ 制服、デート？？)
あまりにも唐突な展開と、私には少し聞き慣れない単語に頭を抱える。
「えっと………………。」
「いや、普通にダメだろ。てか帰れ。」
私が何も言い出せずいたとき、ついに荼毘さんが会話に割り込んできた。
荼毘さんは、私とトガちゃんの繋いだ手を無理矢理引き剥がしたが、私の手首を掴んだままだ。
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如月 - 荼毘さんかっこよすぎます！続き書いてくれると嬉しいです！(*´∇｀*) (5月15日 21時) (
レス) @page22 id: 144d29d1f5 (このIDを非表示/違反報告)
ふふ - 続きを正座待機。最高かよ!!!! (2023年4月14日 17時) (レス) @page22 id: bc020e7b09 (このIDを非表示/違反報告)
よっすぃ - 続きが見たいです……… (2022年12月16日 7時) (レス) @page5 id: 93ab21d600 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬 - 続き…続き…続きｦ… (2022年12月5日 8時) (レス) @page22 id: 1a035e157b (このIDを非表示/違反報告)
かのん - 続き…書いてくれると嬉しいです… (2022年12月4日 20時) (レス) @page22 id: 19794637f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：刹那カイ | 作成日時：2020年1月19日 20時
