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バッグの中身と目の前の2人を交互に見つめる。
笑顔で差し出されたものは、何度見返しても見慣れた私の私物であった。
……とても現実的に信じられるものではなかった。
隠せない驚きと不安の中、慌てて2人に尋ねる。
「なんで私の私物がここにあるんですか…！？そもそもどうやって……。」
「昨日荼毘に頼まれて、私と黒霧さんでAちゃんのお家に勝手にお邪魔させて頂きました！……あっ、Aちゃんの部屋を直接物色したのは私だけだから安心してね！」
「……黒霧ってのも連合の奴だ。本当は昨日の時点で俺がお前に渡そうとしたんだが…此奴がお前に会いたい会いたいって駄々こねたから結局今日になった。」
「駄々なんてこねてないです。会いたくなるのもしょうがないことなのです。」
2人が平然とした顔で話を進める。
それに対して私は、あまりにも非現実的な事実に言葉が出ない。
会話だけ聞けば物凄く犯罪臭が漂っているのだが、この2人が敵連合であるということを視野に入れて考えると妙に納得させられた気がした。
「……でも、どうやって家の中に入ったんですか？いや…そもそも私の家を知ってたんですか？」
……口を開けば質問ばかり出てきてしまう。
尽きぬ疑問と緊張感の中、2人からの答えを待つ。
「住所は…お前の学生証からだな。」
「黒霧さんはワープゲートなので！」
……なるほど。
どうやら、私の知らないうちに事が進みすぎていたようだ。
一周まわって冷静になった私は、2人の話から現状をまとめる。
先程から名前が挙がっている『黒霧さん』という人の個性が瞬間移動が可能な『ワープ』ということなのだろうか…。
そして私の家の住所を知っていた上で、黒霧さんの個性を使い、私の家へと入った＿＿＿。
(確かに、それなら鍵なんて関係ないか…。色々と凄いことばっかり…。)
「……大体のことはわかりました。」
ようやくこの状況を把握できた。
結果的に不法侵入であることに変わりはないが、それは目をつぶることしかできない。
それにきっと、荼毘さんが私のことを考えてくれた故のことだろうから。
トガちゃんに頼んだのも、私と同じく高校生で女の子であるからだろう。
「色々と急で悪かったな。びっくりしただろ。」
聞こえた荼毘さんの声に視線を上げ、頷いた。
「でも、ありがとうございます。」
黒霧さんも含め、3人の人が動いてくれたのだ。
私は感謝を込めて、お礼を言った。
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如月 - 荼毘さんかっこよすぎます！続き書いてくれると嬉しいです！(*´∇｀*) (5月15日 21時) (
レス) @page22 id: 144d29d1f5 (このIDを非表示/違反報告)
ふふ - 続きを正座待機。最高かよ!!!! (2023年4月14日 17時) (レス) @page22 id: bc020e7b09 (このIDを非表示/違反報告)
よっすぃ - 続きが見たいです……… (2022年12月16日 7時) (レス) @page5 id: 93ab21d600 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬 - 続き…続き…続きｦ… (2022年12月5日 8時) (レス) @page22 id: 1a035e157b (このIDを非表示/違反報告)
かのん - 続き…書いてくれると嬉しいです… (2022年12月4日 20時) (レス) @page22 id: 19794637f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：刹那カイ | 作成日時：2020年1月19日 20時
