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今私の目に映っている、1人の少女。
「貴方がAちゃんね！はじめまして、トガです！トガヒミコ！好きに呼んでください！」
「え、えっと…はじめ、まして……トガ、ちゃん？」
「はい！よろしくねっ！」
自らを「トガヒミコ」と元気よく名乗ったトガちゃんは、セーラー服にカーディガン姿だ。
更に、頭の両サイドにお団子を作り、そこからぴょんぴょんと髪の毛が跳ねている。
(同い年くらい…？可愛い子だけど、なんで…。)
トガちゃんは握手の如く私の両手握り、上下に強く振り回している。
一瞬、常に笑っているその表情が少し不気味に見えてしまったのだが、私にはそれは無邪気とも捉えられた。
変わらぬ笑顔のまま、トガちゃんは続ける。
「えへへ…Aちゃんはカアイイねえ。それに、昨日の荼毘の匂いは本当にAちゃんの匂いだったんだねえ…。」
トガちゃんは、玄関のドアノブを握ったままの荼毘さんにゆっくりと目を向けた。
(匂い…………？)
なんのことなのか分からない私は、トガちゃんに手を握られたまま立ち尽くすしかない。
そして、当の荼毘さんは、嫌悪感丸出しといった様子で眉を顰めている。
「匂いなんかどうでもいいだろ…。で、荷物はそれか？」
話を切り替えるように荼毘さんが指さしたのは、トガちゃんの足元に置いてある、大きめのバッグ。
そのバッグは、中に無理矢理ものを詰め込まれたのかパンパンになっている。
(あれ…このバッグ……。)
……見覚えがある。
というか、私も同じものを持っていたはずだ。
遠出やお泊まりのときなどに使っていたものだが、トガちゃんの私物だろうか。
「…そうです！これ、これです！」
そして、トガちゃんは足元のバッグを手に取ると＿＿
「どうぞ！」
私に差し出してきた。
「…………………？」
わたしの中で一瞬疑問符が浮かんだのだが、とっさの勢いに負けてそのまま受け取る。
それなりの重量を感じ、肝心の中身はなんなのかと、2人に尋ねようとしたその時＿＿＿。
星のチャームが揺れたのを見た。
「えっ…………？」
思わず驚きを声に出す。
……このチャームも見たことがある。
(まさか…………！)
バッグはともかく、付けているチャームですら誰かと同じになることなんて偶然すぎる。
急いで、バッグのチャックを開く。
「………………！」
予想は的中。
バッグの中身は、衣服が中心の私の私物ばかりであった。
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如月 - 荼毘さんかっこよすぎます！続き書いてくれると嬉しいです！(*´∇｀*) (5月15日 21時) (
レス) @page22 id: 144d29d1f5 (このIDを非表示/違反報告)
ふふ - 続きを正座待機。最高かよ!!!! (2023年4月14日 17時) (レス) @page22 id: bc020e7b09 (このIDを非表示/違反報告)
よっすぃ - 続きが見たいです……… (2022年12月16日 7時) (レス) @page5 id: 93ab21d600 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬 - 続き…続き…続きｦ… (2022年12月5日 8時) (レス) @page22 id: 1a035e157b (このIDを非表示/違反報告)
かのん - 続き…書いてくれると嬉しいです… (2022年12月4日 20時) (レス) @page22 id: 19794637f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：刹那カイ | 作成日時：2020年1月19日 20時
