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だんだんとぼやけていた視界がはっきりしてくる。
白い天井を確認できたと共に、その薄暗さから、まだ朝方の早い時間であることがわかる。
重い瞼に抗いながらも、壁の掛け時計に目を移す。
時計の針は午前5時30分を指していた。
布団の中で伸びをして、そのまま一息つく。
(朝ごはん作んなきゃ…。)
きっといつもより早い時間に目が覚めたのは、そのことがあったからだろう。
そしてこの時間帯にちゃんと起きれたことが、自然とやる気へと繋がった。
(あ、でも、私が作りますって結局荼毘さんに言ってなかった…。)
やる気が一瞬だけ躊躇いに変わる。
……ここでちゃんと荼毘さんの許可を取っていれば完璧だっただろう。
だが、少しでも荼毘さんの負担を減らしたい。
ここは躊躇いよりもそんな考えの方が上回り、実行に移すことにした。
ふと、体制を横向きに変える。
(寝顔、初めて見たなぁ。)
もちろん、隣で眠っているのは荼毘さん。
人の顔をジロジロと見るのは失礼だとわかっているが、初めてのこんな機会に好奇心が揺らいだ。
(…ピアスって痛くないのかな。)
整った顔立ちに何個も開けられたピアス。
肌と肌を繋ぎ合わせたような配置のピアスが興味を引いていた。
次第にいつもとは正反対に無防備な寝顔が愛らしく思えて、少し頬が緩む。
ずっと荼毘さんのされるがままとなっていた。
だけどこの瞬間だけは、逆の立場になれた気がして不覚にも優越感が出てしまう。
「………………。」
だがその瞬間、突然昨日の夜のことを思い出す。
引きずり込まれたベッド中。逃げ場のない状況。
＿＿＿また何度もキスをされた。
フラッシュバックした光景は、私の顔を赤くさせるには十分だった。
すると途端に荼毘さんの顔が見れなくなり、すぐに目を逸らした。
(そろそろ起きよう…！)
恥ずかしさから逃げるようにベッドから降りる。
そして乱れた布団を整え、荼毘さんにしっかりと掛け直すと、静かに廊下に出た。
リビングのカーテンを開けると、さっきまで薄暗かった空から朝日が覗いていた。
その光に導かれるように窓を開けると、心地の良い冷たい風が頬に触れた。
朝の静けさと、冷たさが私を落ち着かせる。
荼毘さんとの生活の3日目が始まろうとしていた。
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如月 - 荼毘さんかっこよすぎます！続き書いてくれると嬉しいです！(*´∇｀*) (5月15日 21時) (
レス) @page22 id: 144d29d1f5 (このIDを非表示/違反報告)
ふふ - 続きを正座待機。最高かよ!!!! (2023年4月14日 17時) (レス) @page22 id: bc020e7b09 (このIDを非表示/違反報告)
よっすぃ - 続きが見たいです……… (2022年12月16日 7時) (レス) @page5 id: 93ab21d600 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬 - 続き…続き…続きｦ… (2022年12月5日 8時) (レス) @page22 id: 1a035e157b (このIDを非表示/違反報告)
かのん - 続き…書いてくれると嬉しいです… (2022年12月4日 20時) (レス) @page22 id: 19794637f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：刹那カイ | 作成日時：2020年1月19日 20時
