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「よお。また会ったな。」
(昨日の敵…なんで…………！？)
足音の正体のこの男はどこか楽しそうな、不敵な笑みを浮かべていた。
(私を殺しに来たの…！？どうしよう、どうしようどうしよう…！！)
スマホはないから助けは呼べない。
なによりこんな路地裏だ。人通りは少なく、たとえ誰かが通っても気づいてくれないだろう。
自らこの場を選んだ1分前の自分を呪った。
昨日とは別の意味で完全に恐怖故に男から目を逸らすことができない。
男はゆっくりと距離を詰めてくる。それに伴い、私は後ずさりしか出来ない。
「ぃ…やだ…来ないで…！！」
＿＿＿ガシャンッ
背中がついにフェンスに付く。
完全に逃げ場はない。
昨日よりもはるかに危ない状況。
男は始めから私をターゲットにしていた。
……確実に殺される。
男との距離はもう歩幅1歩分。
迫り来る“死”という現実に耐えられず、涙が出そうになり、思いっきり目を閉じた。
＿＿が、男は立ち止まったままで動き出す様子がない。
「安心しろ、殺すつもりはねぇぞ。」
「…えっ……？」
その言葉に状況が掴めず、目を開く。
「スマホ、返して欲しいか？」
「あ……」
男がおもむろにズボンのポケットから取り出したのは、私のスマホだった。
(わざわざスマホを返しに来た…？？そんなの…。)
「返してやってもいいが…、その代わり俺と来い。」
＿＿交換条件。
そんなの答えは当然ＮＯだった。
命に比べたらスマホなんてどうでもいい。
「嫌です…スマホなんかいりません…！…もう私に関わらないでください…！！」
必死に声を絞り出して、懇願した。
早く逃げ出したい。早く帰らせて…！！
そんな私の思いとは裏腹に
男は、ハァ…と息を吐くと
「お前、ここで抵抗とか状況わかってんのか…？お前に選択肢なんて1つしかねぇぞ。」
男はぶっきらぼうにそういうと、片方の手から
＿＿青い青い炎を出した。
生殺与奪はこの男が握っている状況。
抵抗すれば、待ち受けるのは死のみ＿＿。
今の私にできることはこの男に従うこと。
(もうどうにでもなれ……！！)
「わかり、ました…。貴方の…言う通りにします…。」
自暴自棄になり、悔しさから握る手に力が入りながらそう言った私を見て、男はただ…
＿＿ただ、その蒼色の瞳で歪に笑っていた。
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ユア - はじめまして。すごくお気に入りになりました。更新楽しみにしています(*´`) (2021年8月25日 16時) (
レス) id: ca5ea56c38 (このIDを非表示/違反報告)
刹那カイ(プロフ) - はにか※はにかんさん» コメントありがとうございます！そう言って貰えてとても光栄です！気長に待っていただければ幸いです…！頑張りますね！ (2020年1月19日 16時) (レス) id: a642ec9f2d (このIDを非表示/違反報告)
はにか※はにかん(プロフ) - まって、読んできた中で上位に入るぐらい面白いです！無理せず続き頑張ってください！気長に待ちます！ (2020年1月19日 15時) (レス) id: d702d64ecc (このIDを非表示/違反報告)
刹那カイ(プロフ) - 安里さん» コメントありがとうございます！いい夢見れるんですか！？笑笑嬉しいです！更新スピード上げられるよう頑張ります！！ (2020年1月14日 8時) (レス) id: a642ec9f2d (このIDを非表示/違反報告)
安里(プロフ) - 毎日楽しみにしてます！！いつも寝る前に読むのですが、キュンキュンしすぎて全然寝れますせんでもいい夢見れますありがとうございます！！ (2020年1月13日 23時) (レス) id: 04b0ac31ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：刹那カイ | 作成日時：2019年11月3日 13時
