ショートストーリー集 (ページ17)

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ヒーロー後日談ページ17

先日、世間を騒がしていた

大量無差別殺人鬼が、処刑された

俺は、警察だ
あの事件は、今でも鮮明に覚えている

「なかなか捕まりませんね、A」

あの時俺は、大量無差別殺人事件を追っていた

犯人は、神崎 Aと言って、
17歳の女だそうだ

上司「警察だろうが、なんだろうが切りつけてくるらしいな」

彼女について調べたら、とても悲しい子だと知った

学校ではイジメられ、親には虐待

彼女は、学校の生徒、そして親を包丁で殺したそうだ

それから、この大量無差別殺人がおきた

上司「情けをかけるなよ。どんな過去があろうと、殺人は殺人だ」

そして、警察総動員での、逮捕命令がきた

その時、俺は初めてAを見た
正直、恐かった

狂気の目、手には包丁、ボサボサに伸びきった髪
完全に狂っていた

上司「逃げられないぞ！」
と、上司が叫んだ

「大人しく捕まるんだ！」
俺も叫んだ

すると、なんのためらいもなく、襲いかかってきた

何人かの警察が切られていく

俺はAを抑えつけた
その瞬間

『サワルナ！！バケモノォォォォォォォ！！！ヴアァァァァァァァァ！！！』

と、叫んだ
俺は怯みそうになったが、必死に抑えつける

『殺ス！！殺ス！！オ前ラ、バケモノ！殺ス！』

狂った叫びをあげながら、Aは暴れた

Aは逮捕され、処刑宣告をうけた

処刑台の上で、Aは、

『私ハ！死ンデモ、諦メナイ！呪ッテデモ、オ前ラヲ殺シテヤル！」

そう叫んで、死んでいった

彼女のようなバケモノを生んだのは、我々人間

警察は、全国の学校でのイジメ防止
家庭での子供への扱いを注意するようにしている

二度と、彼女のようなバケモノを生まないために

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これを見ているアナタも
いつか、この物語の主人公のようになってしまうかも知れませんね

もしくは、逆にこの物語の主人公のようなヒトを生んでしまう側なんでしょうか？