ショートストーリー集 (ページ14)

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雪の降る日ページ14

そして、寒かった冬が終わりを告げた

私は天気予報を見ていた

【今日は、一日中、雪が降るでしょう。しかし、雪が降るほど寒いのは今日までで、明日からは暖かく、晴れの日が続くでしょう】

へぇー、雪は今日までなのかぁ

あまり気にせず、私はゆきおに会いに行った

「ゆきおー」

『おっ、A！』

……あれ？
なんか、元気ない…？

「どうかした？」

『んー？なんでもねーよw？』

そう言って、またゆきおは、ケラケラと笑う

『それより、今日はいっぱい遊ぼーぜ！』

「？おっけー！」

私達はいっぱい遊んだ

ゲーセン、カラオ

コンビニに寄った時、
私は肉まん、ゆきおはアイス

「冬にアイスとかw」

『いいだろw好きなんだからwwww』

そんな事をしてるうちに、夜になった

『あーあ、楽しかったwwww』

「そうだねw」

すると、ゆきおは寂しそうにため息をついた

「寂しそうだね？」

『ん？まぁな…w』

そう言って、苦笑いをする

「……実はさ、私…」

私は決めていた、今日、告白をすると

『ん？』

「ゆきおの事、好きなんだ…」

『えっ……』

言った…///言っちゃった…///

『……俺も、好きだ…』

えっ、嘘…やった…！

『でも、付き合えない…』

………えっ？

「ど、どうして…」

『………俺は、人間じゃない…』

「えっ……？」

『今日で、お別れなんだ…。俺は、雪。雪なんだ…。』

雪？え、今も降ってる、この、雪…？

そういえば、ゆきおの手、冷たかった…
それに、ゆきおに会えたのは、雪が降ってる日だけだった…

「そう、なんだ…」

『黙ってて、悪かった。俺が、怖いか…？』

怖い…？そんな、私は…

「それでも、好き…。」

『えっ…』

「来年も、また遊ぼう！」

『っ……A！大好きだ！』

ゆきおは、私を抱きしめた

すごく、冷たかった

『来年まで、待っててくれ…』

雪が、止んだ

ゆきおが居た場所は、何もなかったかのように
ゆきおが居た形跡がなかった

「うん、待ってる…！」

END