ショートストーリー集

聞こえる 後日談 ページ11

「なんで、あの娘に他人の心の声が聞こえるようにしたのですか？」

『だってよー？アイツの運命、耳が聞こえなくて、その辛さで自ら命を絶つ。そんな運命可哀想だろ？』

「そんな人間はいくらでもいますよ」

『悪かったって、アイツの運命を勝手に変えてw』

「…神が人間を好きになっても、無駄ですよ」

『…わかってるさ』

神と呼ばれる男は、耳が聞こえない、その変わり、運命を変える為に自ら能力をさずけた女の子を見る

『好きになった人間を助けるぐらい、いいだろ？元気に生きてくれれば、それでいい』

「…。さぁ、仕事をして下さい」

『わーったよ…。元気でな、A』



神の昔の記憶

小さな女の子が、ずっと自分を呼んでいた

「かみさま、わたしの耳がきこえるようにしてください」

毎日毎日、何時間と祈ってる女の子

少し気になってその子の運命を見てみれば、
何年後かし自ら命を絶つらしい

『お前の運命、オレが変えてやる』

オレはその人間の運命を変えた
他人の心の声が聞こえるようにしてやった

「かみさま、ありがとう！」

その笑顔が好きになった

その女の子は忘れてしまったみたいだが

神はずっと覚えている、これからもずっと

好きになった人間を、見守りながら


END


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アナタの目の前にいる人の、喋っている事は、
本当に思ってる事なんでしょうか？

本当は、真反対の事を思ってるかもしれませんよ？

目の前に映るもの全て、本当だとは限らない

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