雑対応 二十五日目 ページ27
貴方side
あの後意地になって二人がかりで私を場外に吹き飛ばそうとチーム戦で坂96vs私でやったけれど二人をいなして私の勝利
暇人舐めんな←
坂「ほんっまにかてへん…」
96「思えばAっていろんなジャンルのゲーム強いよね」
貴「…まぁ、暇さえあれば歌かゲームだったからね」
実際そうだ。親との関係もそこまで良好ではなくて、寧ろ悪い方だった。
会話も殆んど無く、よく喋ってもただいま、とかその程度だ。
だから私はその相手にされない時間を歌とゲームに費やした結果が今だ。
……本当の夢であった歌は、潰えてしまったけれど。
坂「さて、と」
私の気分が少し落ち込んだのに気付いたのかさかたんがぱん、と手を叩いて私を見る
坂「Aは今日泊まっていく言うてたけど、どうする?多分、というか確実にAが俺の家に居るんは皆わかっとるし、まだ来るかもしれんよ?」
確かに、さかたんのいうことも一理あるのだろう、……でも、
貴「…そうだね、でも、今私は、出来れば、一人にはなりたくない、かな…」
坂「…わかった、じゃあ俺も極力皆が来ても追い返す様に頑張るな?」
貴「ありがとう…あ、くろちゃんはどうするの?」
96「んー、わしも泊まってええかな?Aとお話ししたいし!」
坂「ええで〜、今のAには一人でおってほしくないし、俺だってずっと付き添える訳じゃないしその時に居ってくれたら助かる」
96「まかせとけ!!」
貴「二人とも、ありがとう」
坂「ええんやで!だって俺達友達やろ!」
96「そうそう!困ったこと合ったら支え合うのは当たり前!」
私、本当にいい友達持ったなぁ。
ふふ、と自然に頬は緩み口から声が漏れる
坂「!やっとちゃんと笑ったな」
貴「…え?」
坂「さっきから笑っとったけど、どうも不自然な笑い方しとったからな、今のは前みたいに自然に笑えとった」
96「うんうん、この調子で少しずつでええから前に進んでこ!!わしらが支えるから!」
じわ、と目の奥が熱くなってきゅ、と喉の奥が詰まる
あぁ、もう、せっかく涙が引いてたのに
また、泣いちゃうじゃんか
坂「え、あれ!?俺達泣かせた!?」
96「えぇ!?ご、ごめんん!泣かんで!?」
貴「っちが…、その、ふたり、の、こと、ば、が…うれし、くて…」
嗚咽混じりの声で途切れ途切れに言葉を紡ぐ
今日は泣いたり笑ったり、忙しい日だな
何て慌てる二人と自身の掌に落ちる雫を眺めつつ考えていた。
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乘肄 - 気づいたら滅茶苦茶泣いてました素敵な作品をありがとうございます! (2020年5月5日 16時) (レス) id: 07acb83777 (このIDを非表示/違反報告)
雪哭@AtR尊い(プロフ) - 紅い猫さん» コメントありがとうございます! 好きといって頂けて嬉しい限りです…!これからも頑張ります!(・∀・*) (2020年2月19日 0時) (レス) id: 99625d611e (このIDを非表示/違反報告)
紅い猫 - 初コメ失礼します。とても好きな作品です。いつも更新を楽しみに待っているので、これからも頑張ってください。応援しています。 (2020年2月17日 22時) (レス) id: ab853c85cf (このIDを非表示/違反報告)
せつな(プロフ) - 詩乃さん» コメント、リクエストありがとうございます。そして大変申し上げにくいのですが…主は色々とあってすとぷり地雷化してしまっていて…リクエスト本当に有難いのですが応えられそうにないせです…本当にごめんなさい…! (2020年2月9日 10時) (レス) id: 99625d611e (このIDを非表示/違反報告)
ろるむ - 終わりって書いてるの、気のせい? (2019年12月27日 22時) (レス) id: a41ba2503b (このIDを非表示/違反報告)
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