黒うさぎ×白うさぎ Part3

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龍也side


阿部さんが救急車で運ばれた後…



俺は、急に怖くなってその場から立ち去った。



部室へ入ると…


龍也「閑也…」



閑也だけが、俺とは対照的に落ち着いた様子で座っていた。



閑也「今日は…全部活動活動禁止らしいです」

龍也「そっか…」

閑也「顕嵐は…先輩たちの事を責められないと思います」

龍也「え…?」

閑也「俺…実は知ってたんです。先輩のクラスでいじめがあるってこと…その標的がAちゃんだってことも…」

龍也「…」

閑也「それに!!!先輩たちは…手を出していたのは最初のほうだけで…最近は手を出してないことも＿＿＿」

龍也「っ…」



閑也の言葉に、少し視界がぼやけてしまった。


俺らが…


始めから手を出していなければっ．．．




閑也「きっと、顕嵐は真実を知っても分かってくれます。まぁ、しばらくは先輩たちの事を責めかねないかもしれませんが。でも…自分たちの事を責めないでください。俺だって…何もできない無力な1人の人間だったんですから…。それじゃ…俺は顕嵐を待たせてるんで帰ります」




そう言い残して、閑也は部室を後にした＿＿＿＿＿

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