黒うさぎ×白うさぎ Part3

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でも…



ごめん。


美勇人…



俺は、あえて美勇人には厳しいことを言うよ…





拡輝「それじゃ…誰が阿部さんのことを信じるんだよ!!誰が顕嵐の事を支えるんだよ!!!」

美勇人「え…?」

拡輝「救急車に運ばれる前…運ばれる時…阿部さんはまだ生きてた!!!まだ、生き延びる可能性があるんだよ!!!だって…阿部さんがあんな風になった今、顕嵐は独りなんだぜ!?美勇人だって知ってんだろ!?両親は2人とも単身赴任中だってことを!!!だったら…顕嵐を支えてあげられるのは俺らや海斗達だろ!?」

美勇人「っ…」

拡輝「ごめん…ちょっと厳しすぎたよな…」

美勇人「いや…大丈夫」




(ガチャ)



拡輝「…お前、確か隣のクラスの…」

北斗「松村北斗。顕嵐なら、吉沢って奴の家でしばらく世話になるって。」

美勇人「…それだけを言いに来たのかよ」

北斗「阿部さん、病院到着後すぐに緊急手術らしい。頭部を強打している恐れがあるからって」

美勇人「…」

北斗「…藤ヶ谷先生が、ダンス部の2年はすぐ〇〇中央大学病院に来いってさ。」

拡輝「分かった…美勇人、部室行くぞ。たぶん…しめ達もいるはずだから」

美勇人「…うん」




俺は美勇人と屋上を後にしようとしたとき…



北斗｢お前らはひとりの人間をいじめている感覚かもしれない。でも、お前らが気づかないところで彼女以外の人間も傷つけてんだよ｣



そう、呟いた＿＿＿＿＿

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