奴らもそうさ人間さ ページ14
「あ〜えいちゃん〜私のハンバーグ食べないでよ」
エ「え?なに?」
口にパンパンにおかずを入れてそう聞き返して来る
「もーとぼけないでよー、楽しみにしてたのに」
エ「はい、これで勘弁して」
「えいちゃんのママの卵焼きは美味しいから許す」
エ「あははっ、許すんだ」
「うん、今回だけね」
あんなドキドキな日から一年が経って
もうすぐ最期の体育祭です。
この時期に近付いて一年前の事を思い出す
あの後ろ姿に憧れていた日々を
エ「A早く、準備遅れる」
「ちょっと!待ってよ!もー」
▼
ユ「今年は出ないんだ借り物競走」
「うん、もう十分去年で思い出ありすぎて」
ユ「まぁ、今年は彼氏が出るんだね〜」
「うん、寝てたら勝手に決められてたらしい」
ユ「流石えいちゃんだわ」
「だよね〜あー去年の自分に言ってあげたいなぁ〜その場で言っても大丈夫だよって」
ユ「惚気ですか〜」
「違うよ〜、めっちゃ悩んでたから、あ!次えいちゃんだ!みっくんも一緒なんだ、去年の私と逆だ」
ユ「めっちゃ動画とるじゃん、親か!Aは」
「たしかに可愛い子供だ〜」
パンと銃の音が鳴り響き
スマホのアップでえいちゃんを動画内に収める
そんなえいちゃんがみっくんと紙を交換していて
なんだか懐かしくなる、まさかみっくんが私の背中を押してくれてるなんて知らなかったし
画面に映るえいちゃんはキョロキョロと周りを見て
こっちに走って来る。
ユ「なんかこっち来てんじゃん」
「なんだろ、先生の帽子とか?」
エ「Aちょっと」
「え?私?」
言われるがママ引っ張られて私は去年を思い出す
去年は私がえいちゃんを呼んだなーとか
ゴールテープを切って
一位の旗を貰うのは去年とは違う所で
「やったー 一位だ〜!」
エ「あぶねーめっちゃ走った〜」
「うん、猛スピードだったもんね。紙なんだったの?」
そんな私の言葉に無言で手にあった紙を渡して来る
好きな人
そう書かれた紙を見て
えいちゃんの顔を見ると照れてて赤くて
エ「みっくんが、なんか仕組んでた」
そう言って自分の髪をさわるえいちゃん
「んふふ〜、ありがと!!私も好きだよ〜」
エ「ちょ。声デケェよ、やめろ」
「照れちゃって〜、この〜」
▼▼▼
短い夏が終わっていく
あなたに恋する
私に気付いて欲しいのです
▲▲▲
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まーさん(プロフ) - すずりんごさん» ありがとうございます!楽しんでもらえるように頑張ります! (2019年8月18日 16時) (レス) id: 4611c4edcc (このIDを非表示/違反報告)
すずりんご(プロフ) - Mrsもアバも好きなので、楽しみにしてます! (2019年8月17日 15時) (レス) id: 309974a684 (このIDを非表示/違反報告)
まーさん(プロフ) - コーヒーゼリーさん» 嬉しいコメントありがとうございます!楽しんでいただけるように頑張ります!また遊びに来てください! (2019年7月29日 15時) (レス) id: 4611c4edcc (このIDを非表示/違反報告)
コーヒーゼリー - えいちゃん目線…!!どんな心情なのかめっちゃ気になります!笑。続き楽しみにしてますね!! (2019年7月29日 2時) (レス) id: 848e04a385 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まーさん | 作成日時:2019年7月17日 16時