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貴「あの、お義母さん」
母「なんや？」
水を使う仕事は引き受けた
お義母さんは私が洗った食器を拭いてくれてる
気になったことを聞きいてみる
貴「私なんかでよろしいのでしょうか」
母「何がや？」
貴「陽の彼女として、です」
認めてくれてるんだろうけど
なんか違和感が
母「私はもったいないくらいやと思っとるよ」
貴「それは、建前ですか？お世辞ですか？嫌味ですか？」
母「強いて言うなら、嫌味やな」
貴「それはどういう」
“嫌味”、か
母「もったいない、本当に陽でいいんやな？その決意にや」
貴「決意…」
母「あなたは賢い、そして聡明で、器用」
貴「…」
褒めてくれているんだろうけど悪意が込められてる
そんな感じがする
母「だから迷っている」
貴「…」
母「それがとても、悲しいんや」
貴「はい」
悪意じゃない
残念なんだ
私とお母さんは初対面で
でもこんなに優しくしてくれてる
ここまで来ても私は迷ってる
母「だから、いつも最悪の場合ばっか考えよる
最悪の場合を考えて離れるんやなくて
最悪の場合をどうやったら回避できるか
私はそっちの方が幸せやと思うよ？」
貴「…幸せ」
母「うん、なーんか心配事、あるんやろ？」
優しい、顔
心があったかくなる
貴「わかりますか…？」
母「私とていろーんな人見てきたさかい、あんたみたいのもいたんよ」
貴「私が、幸せになってもいいんでしょうか」
家族を置いて
何もできない私が
母「あたりまえやろ！ちゃんと努力して、生きとる人が幸せにならんで誰が幸せになるんや」
貴「ありがとうございます…色々、楽になりました」
お義母さんの言葉は本当に不思議
魔法なんて信じてないけど、あったらこんなんだろうなぁって
思えたかも
母「ん！ところでAさんて、背が高いなぁ…」
貴「え、そうですか？」
母「うん！羨ましいわ」
私は１７１だけど…
お義母さんだって１６５くらいあるんじゃないかな
貴「お義母さんだって高い方じゃ…」
母「一応ね、でもスポーツやってたから、もう少し欲しかったんよ」
貴「そうなんですね」
バレーとかバスケかな
あとはバドミントンとか？
母「ところで、東京での陽は大丈夫なん？なんか色々」
貴「仕事はもちろん、勉学の方も合間を縫って頑張っていますよ」
母「よかったわ…Aさんがいれば安心やね」
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雪氷 - 紗夜さん» ありがとうございます！そのように言ってもらえて感激しております！返信遅れてすみませんでした。 (2016年12月31日 23時) (
レス) id: 76ef42f690 (このIDを非表示/違反報告)
紗夜(プロフ) - お疲れ様でした！！ツキウタシリーズ…というかツキウタというジャンルで一番好きで一番応援していた作品でした！！完結した後もお気に入りを解除せず日々楽しみたいと思います！！ (2016年12月22日 20時) (レス) id: 14ff70f938 (このIDを非表示/違反報告)
蛍姫 - 雪氷さん» いいえこちらこそ小説を読ませて楽しませてもらいましたので。 (2016年11月20日 18時) (レス) id: 7986af856e (このIDを非表示/違反報告)
雪氷 - 蛍姫さん» ありがとうございます！蛍姫さんには最初から本当に助けられました。明日になるか、１週間後になるか、１か月後になるかもわかりませんが、次回もよろしくお願いいたします！ (2016年11月20日 0時) (レス) id: 76ef42f690 (このIDを非表示/違反報告)
雪氷 - まゆさん» ありがとうございます！初めての投稿だったもので、拙い点もあったと思います。ここまでありがとうございました！もっとよくできるように、次も頑張ります！ (2016年11月20日 0時) (レス) id: 76ef42f690 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪氷 | 作成日時：2016年10月31日 19時
