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貴「どう、しようかな…」
「大丈夫なの？」
やば、聞かれちゃってた…
財産分与の話で裁判起こすとしたら
お金がない
電気代も水道代もガス代も
それだけじゃない
削れるもんは全部削る
それをばれないようにやんなきゃまた迷惑かけるから
貴「うん、どうにかなる」
どうにかしてみせる
＊＊＊
神無月 郁side
展開が速すぎてついていけない
先輩に何が起きてて
俺たちは何をしようとしてるのか
隼「着いたら始の家のマイクロバスに乗っていくよ」
陽「どこへ！？」
始「相川のいるところだ」
先輩のいるところ
どこにいるの…
陽「それは…」
隼「札幌、だよ」
始「詳細はその中で説明する」
早く
少しでも早く
先輩のことを知りたい
あの時俺は先輩にたくさんのことを教えてもらった
恩を返したい
俺一人の力じゃないけど
少しでも…
隼「海、運転を頼めるかい？」
海「おう！」
＊＊＊
隼「じゃあ話そうか、相川さんの今の状況
彼女はまず両親が離婚しているね
彼女が中学３年生の時の話だ」
郁「…！」
“家族がいない”
これはこういうことだったのか
隼「そして、母方の祖母は３年前、祖父がつい先日亡くなっている
祖父、祖母の兄弟たち、その兄弟の子供一家、叔父一家、相川さん一家
ここの関係はとても良好だそうで財産問題もない
祖父母が遺書を残してくれた、というのもあるのだろうけどね
しかし離婚した父親
彼が介入してきたみたいでね
俺にだって財産を分け与えられる権利はある
とね」
先輩はあんなにいい人で
謙虚なのに
それとも父親がこんなだから先輩はこうならざるを得なかった
葵「え、それって…」
隼「無論、権利はないよ
しかし中々しつこいみたいでね
彼女の元に、はとこと言えばいいのかな
はとこからＳＯＳが来たみたいなんだ
それが、餞別を残して去っていった真実」
はとこって…
親の従兄弟の子供だっけ
えと、つまりおじいちゃんおばあちゃんの兄弟の孫
いやいや、今はこんなこと考えてる暇はない
余裕がないんだ
落ち着け落ち着け
新「こりゃ、言えないよな」
隼「彼女には兄弟が１人いるみたいでね
海と同い年の
彼は父親に引き取られた
息子にも財産分与の権利はあるはずだ
そう言って自分もおこぼれをもらおうとしている
彼自身は母方の家族とは縁を切ったつもりでいるみたいなんだよ」
こんな
先輩の家族が歪んでいたなんて
あの時の俺は思ってもみなかった
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雪氷 - 紗夜さん» ありがとうございます！そのように言ってもらえて感激しております！返信遅れてすみませんでした。 (2016年12月31日 23時) (
レス) id: 76ef42f690 (このIDを非表示/違反報告)
紗夜(プロフ) - お疲れ様でした！！ツキウタシリーズ…というかツキウタというジャンルで一番好きで一番応援していた作品でした！！完結した後もお気に入りを解除せず日々楽しみたいと思います！！ (2016年12月22日 20時) (レス) id: 14ff70f938 (このIDを非表示/違反報告)
蛍姫 - 雪氷さん» いいえこちらこそ小説を読ませて楽しませてもらいましたので。 (2016年11月20日 18時) (レス) id: 7986af856e (このIDを非表示/違反報告)
雪氷 - 蛍姫さん» ありがとうございます！蛍姫さんには最初から本当に助けられました。明日になるか、１週間後になるか、１か月後になるかもわかりませんが、次回もよろしくお願いいたします！ (2016年11月20日 0時) (レス) id: 76ef42f690 (このIDを非表示/違反報告)
雪氷 - まゆさん» ありがとうございます！初めての投稿だったもので、拙い点もあったと思います。ここまでありがとうございました！もっとよくできるように、次も頑張ります！ (2016年11月20日 0時) (レス) id: 76ef42f690 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪氷 | 作成日時：2016年10月31日 19時
