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貴「…ん」
新「あ、起きたか?」
結構日も暮れてきたな…
そろそろ、だよね
貴「ん…あ、もう帰んなきゃ」
新「そんな気にしなくていいのに」
貴「…やっぱり、まだ」
心に
とっかかりがある
新「言わなくていい」
貴「え?」
人の話は最後まで聞け
なんて普通の話なら言っちゃうかもだけど
言いたくないことだから
新「なんとなくわかったから」
貴「…うん、ありがと」
新「俺のイケメンさに惚れたか?」
貴「そこがなければ!」
ほんと卯月ってもったいない
***
陽「お、帰るのか」
貴「うん、長らくお邪魔してご迷惑おかけいたしました」
始「律儀だな」
律儀、か
これは嫌味?
褒めてる?
貴「性分なもので」
始「礼儀正しいのはいいと思うぞ」
褒めてたか
最初から思ってたんだけど睦月さんってあの名家の睦月家?
…まさか、ね?
隼「僕としてはもっと打ち解けてくれてもいいんだけどね?」
貴「霜月さんはちょっと…」
失礼かもだけど
ちょっとね
春「…バイト、どうするの?」
貴「もうやめちゃったんですけど」
春「残念だなぁ」
本当に残念そう
ごめんなさい
演技とか好きじゃないから見分けられるようになった
これは演技じゃない
貴「まぁあの店長なので私をやめたことにしてない可能性も」
春「ん?」
貴「あの店長、面白くて良い人で
『働きたくなったらおいで』
って言ってくれたので」
良い人だし面白い人
厳しい人でもあるけど
春「働くの?」
貴「土下座して殴られる覚悟してから行きますかね」
海「そういうところ、嫌いじゃない」
そんなポンポン元の職場になんて戻れない
甘ったるくは育てられてないから
貴「好きでもないと?」
海「世間をなめてないとこ、好感もてる」
貴「ありがとうございます」
褒められるのは嫌いじゃない
始「またいつでも来ると良い」
貴「頃合いが来たら…ですかね?」
夜「送ろうか?」
貴「大丈夫、まだ帰宅ラッシュまで時間あるし」
楽しかったから、ありがとう
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雪氷 - ミスウェル・ブラッティーネさん» ありがとうございます!一回パソコンがフリーズしてデータが飛びました…(´;ω;`)できるだけ早く続きを書けるようにします! (2016年10月16日 19時) (レス) id: 76ef42f690 (このIDを非表示/違反報告)
ミスウェル・ブラッティーネ - 続き楽しみにしています!頑張ってください!o(`ω´ )o (2016年10月15日 13時) (レス) id: 77869ffd6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪氷 | 作成日時:2016年10月15日 9時