どこまでも【桑名】⚠️ ページ3
⚠️このお話には、ロストジャッジメントのネタバレが含まれています。未プレイ、未視聴の方は閲覧しないことをおすすめ致します。
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ここは隠れ家。薄暗く、埃が溜まっている場所。
私はここに、桑名仁という人物と住んでいる。
桑名さんは数ヶ月前の御子柴殺害事件によって、否、その何年も前に起きた事件によって、表社会では生きられなくなった。
私はそうなる前から、桑名さんと知り合っていた。そして、愛し合っていた。
ある探偵が事件を解決した際、桑名さんは再び裏社会に潜ることを決めた。私も周りの反対を押し切って、桑名さんについて行ったのだ。
「……なぁ、A。やっぱりお前は、表に戻るべきだよ」
「はぁ……桑名さん、その言葉何回目ですか？」
呆れたようにそうため息をつく。彼は少し、私のことを子供扱いしすぎだ。
「だってお前は、裏社会で生きていく理由がないだろ？ それに友達だっているだろうし」
「裏社会で生きていく理由ならありますよ」
「……なんだ？ 理由って」
桑名さんが、電子タバコを吹かしながら私の目をじっと見る。真剣に問うている顔だ。
「私は桑名さんの恋人です。だから私は、桑名さんのそばにいるんです」
「お前それは、理由とは言わねぇだろ」
タバコの煙を吐きながら笑う桑名さん。その反応に私は頬を膨れさせて反論する。
「別にいいじゃないですか。それが私の動機なんですし」
「ははっ、Aは素直だな。何年経っても」
そう言った桑名さんの眼差しが悲しそうに見えて、思わず見つめてしまう。
ふと、桑名さんが私の手を取った。
桑名さんの手は骨ばっていて男らしいが、何よりも冷たかった。
「Aの手、あったけぇなぁ。裏社会の冷たさなんて知らないような」
「桑名さんの手は、冷たいですね。……温めてあげたいです」
桑名さんの手を、両手で握る。これで暖かくなるわけではないが。
「私、桑名さんが1人になってしまったら、音もなく消えちゃうんじゃないかって怖くて仕方ないんです。1人にしたくないんです」
「……俺と一緒に来るのなら、それ相応の覚悟が必要だぞ？ それこそ、俺と共に破滅の道を歩むぐらいのな」
「……ええ、覚悟できてます。そばにいますよ、桑名さん」
桑名さんは私の返答に満足したのか、私から目を離して電子タバコを吸った。
「愛してる、A」
「……私も愛してます。桑名さん」
闇に生きる、私たち2人。
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萌音 - 海藤正治の事件簿に登場した准君と霊感の強い幼馴染みの物語を推薦します。 (2022年4月26日 20時) (
レス) id: c60a1698fc (このIDを非表示/違反報告)
ねこた - 雪奈さん» うわ…！！！うわわ…………供給ありがとうございます大好きです……………ありがとうございます………幸せになってくれ… (2022年4月8日 22時) (レス) @page2 id: 1af38740a2 (このIDを非表示/違反報告)
雪奈(プロフ) - ねこたさん» 書きました！ねこたさんのお気持ちに応えられていたら幸いです……！リクエストありがとうございました！ (2022年3月6日 12時) (レス) id: e166bd48e2 (このIDを非表示/違反報告)
雪奈(プロフ) - ねこたさん» 了解しました！ (2022年3月6日 11時) (レス) id: e166bd48e2 (このIDを非表示/違反報告)
ねこた - よろしければ黒岩さんで何か一つ小話を……！お願いします… (2022年3月6日 11時) (レス) id: 1af38740a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Snow | 作成日時：2022年2月26日 14時
