心強い味方【桐生】 ページ1
「ねぇ君、こんなとこで一人でいると危ないよ？」
待ち合わせをしている時、ふとそう声を掛けられる。
見知らぬ男たちだ。
「大丈夫です。待ち合わせしているので」
「でも君さ、さっきからずっとここにいるよね？ 友達かなんか知らないけど、そんな待たせるやつなんか放っておいてさ、俺たちと遊ぼうよ」
「いえ、私は待ってるんです。あなた達になんかついて行きません」
ここは神室町。まぁ、治安がいいって訳ではない。だからこそ、このような事も起こりやすい。
だが、まさか私がナンパされるとは。久しぶりに彼に会うからって気合を入れすぎたか。
「そう言わないでさ、ほら、行こ？ 俺いい店知ってるよ」
「あ、ちょっと、離してくださいっ……！」
腕を掴まれ、引っ張られる。
なんて力だ。やはり男には敵わない。
もうそろそろ手首が痛くなってきた頃、男の真後ろに誰かが立っているのを見た。
「おい」
「え……？ ぅぐッ！」
私の手を掴んでいた男は、灰色のスーツの男に殴り飛ばされた。
「あ、桐生さん！」
「A、大丈夫か？ 今片付けるから待ってろ」
「お前、よくもやりやがったな！」
あーあ、桐生さんに勝負を挑むなんて。馬鹿だなぁ。
桐生さんは伝説の極道と謳われている人。そんな人に喧嘩は、まず勝てない。
案の定、ナンパしてきた男たちは桐生さんにボコボコにされ、チンピラよろしく捨て台詞を吐いて何処かへと去っていった。
桐生さんは一息ついた後、振り返ってこちらを見る。
「大丈夫だったか？A。 怪我はないか？」
「うん、大丈夫。桐生さんが助けてくれたからね」
「そうか。それなら良かった」
強面の顔が、少し緩む。
その拙い笑顔がまた可愛いんだよなぁ。
なんて本人に言ったら、きっといい顔はしないだろう。
「さ、行こ！ 桐生さん」
「あぁ」
桐生さんの手を握って引っ張る。
私には、心強い味方がいる。
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萌音 - 海藤正治の事件簿に登場した准君と霊感の強い幼馴染みの物語を推薦します。 (2022年4月26日 20時) (
レス) id: c60a1698fc (このIDを非表示/違反報告)
ねこた - 雪奈さん» うわ…！！！うわわ…………供給ありがとうございます大好きです……………ありがとうございます………幸せになってくれ… (2022年4月8日 22時) (レス) @page2 id: 1af38740a2 (このIDを非表示/違反報告)
雪奈(プロフ) - ねこたさん» 書きました！ねこたさんのお気持ちに応えられていたら幸いです……！リクエストありがとうございました！ (2022年3月6日 12時) (レス) id: e166bd48e2 (このIDを非表示/違反報告)
雪奈(プロフ) - ねこたさん» 了解しました！ (2022年3月6日 11時) (レス) id: e166bd48e2 (このIDを非表示/違反報告)
ねこた - よろしければ黒岩さんで何か一つ小話を……！お願いします… (2022年3月6日 11時) (レス) id: 1af38740a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Snow | 作成日時：2022年2月26日 14時
