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勧誘。1 ページ7
私はなんで生きてるんだろう?
友達からは裏切られた。
家族からは捨てられた。
特技も何もない。
勉強はしていたけれど、今となっては何の価値もない。
今から死のうか。
そう、固く決意した。ほぼただ眺めるだけと化してしまったスマホで、ちょうどいい自’殺場所を探した。少し遠くにある滝。その前にかかっている橋が有名な身投げの場所だという。今の所持金で行けるところはそこくらいか。
頭が回っていない状態でぼんやりとして電車に乗る。初めて聞く駅名をいくつも通りすぎて、ヒットした駅名のところで降りる。別に今日で最後だもの。ギガなんていくら使ってもいいよね。そう思っていつもは節約するのに、何も気にせずGoogleマップを使う。豪快にできるのがどうしようもなく心地よかった。そんなことを思っている自分は重症だろうか。
今から楽になりに行くんだ。そう思うだけで足取りが軽やかになる。もう全部忘れられる。これで終わりだ。煩わしい現世とはおさらばだ。
そう思っていたのに。どうして?
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作者名:漣刹那 | 作成日時:2023年3月22日 12時