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「そういう剣持くんだって。今日はずけずけ来ちゃってどうしたの?そんなキャラじゃないよね?」
すると剣持くんは驚いた顔で
「僕は僕ですよ?僕は気になったことに関してはちゃんと最後まで知り尽くします。だからなんらおかしいことじゃない。ね。僕はAさんがどうしてたまに目の光が消えるのか、知りたいんです。Aさんには世界がどう見えているのか。こんな話、普段じゃできないじゃないですか。だからこんな絶好のチャンス、逃したくないだけです。」
ペラペラと喋る相手を見て私の頭の中は疑問でいっぱいになった。っていうか目の光が消えるってなんだよ、何見てるんだよ。それ知って何になるの?
「何を思ってるのか知らないけど、別に私そんな特別な人間じゃないけどね。あと私が見てる世界を知って何になるの?別に私と同じ世界を見るわけじゃないんだし。」
「好奇心ですよ。それに特別である必要はないです。僕はあわよくば知り合った人みんなの見てる世界を知りたいと思っているので。」
怖すぎる。何を考えているのか本当にわからない。どうしてそこまでこの世界に貪欲になれるのか。私とは対極にいる人間だと思う。こいつには高2の幼さが全く感じられない。好奇心だけが子供で。考えることはそこら辺の大人よりよっぽど大人びている。
まあ少し付き合ってあげてもいいか。
「何が知りたいの?」
逸らしていた目を合わせると、あちらの方が目にハイライトがなかった。人のこと言えなi((

「Aさんって人生楽しんでますか?」
いやいきなりそれ?どのハードルも軽々と超えてきたな、こいつ。
「楽しんでるけど?」
精一杯の抗い。相手はふっと笑って頬杖をついた。イケメンがそれやると死傷者が出るからやめた方がいいよ。
「やっぱり話す気はないんですね。まあ百歩譲って楽しんでることにしましょう。Aさんって親厳しいで割と有名ですよね?」
確かに私の親は厳しい。遊びに行くことも夜家でスマホを使うことも許してはくれない。
「そう、だね…有名、なんだw」
「なんかよく噂に聞くので。それでも楽しいですか?嫌だとは思わないんですか?」
「嫌だよ?っていうか嫌じゃなきゃその状況が他人に露呈するわけないんだし。噂になってる時点で嫌だってことじゃん」
「確かに。あとはAさん、学校も嫌いですよね?多分。」
「なんで?」
「なんとなく。Aさんみたいなタイプは教師とか嫌いそうだなって。」
「どういうタイプだよwwまあ嫌いだけど。」

3→←その手、掴んでもいいかな?1



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作者名:漣刹那 | 作成日時:2023年3月22日 12時

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