二滴 ページ2
ーAmuro sideー
なんでもない日の昼下がりだった。
いつも放課後になるとやってくるJKも今は学校に、朝ごはんがてら寄っていただいたおばさま方も帰り始めるこの時間。店内にいるのは何人かのサラリーマンと僕だけ
なんとものどかで素晴らしい時間だった。平和って素晴らしい
そんなのどかな空間に"カラン"というベルの音と共に一人の女性が入店してきた。見たところ私服だし仕事の途中というわけでもなさそうだ。
「オリーブの酢漬けとチーズ盛り合わせを一つお願いします」
今週だけの特別メニューだった。喫茶店で提供するには如何なものかとも思ったが、試しに一週間だけ提供してみよう、ということになったのだ。これが意外にも好評だから驚きもの。
カウンターに座るのは彼女一人だけ。目線が彼女に向いてしまうのも仕方の無いことだろう。美味しそうな顔をするお客様の顔を見ることが、この仕事のやりがいってやつだろうか。
「……ジンと合うだろうなぁ」
……穏やかではいられないワードが聞こえたがきっと気のせいだろう。多分彼女はただのお酒好きのOLといったところ、それは分かっているがやはりその単語にいい思い出はない。この時間には聞きたくなかった……そう思いながらも顔には出ないよう、必死にポーカーフェイスを気どっていた。
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せつき(プロフ) - 明里香さん» 何度もすみません( ; _ ; )直してきます。ありがとうございました!! (2019年12月15日 23時) (レス) id: 66c69d5d72 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 9話に誤字がありました。「玄太」ではなく、「元太」です。 (2019年12月15日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
せつき(プロフ) - マリイさん» それなです.......もう存在自体が尊い (2019年11月2日 16時) (レス) id: 66c69d5d72 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - 零愛してる (2019年10月27日 10時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
せつき(プロフ) - さちさん» ありがとうございますo(_ _)o ギリギリまで攻めてみたいと思います...笑 (2019年10月14日 20時) (レス) id: 5e631fa532 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:せつき | 作成日時:2019年9月30日 22時