ブラック本丸に来た鬼審神者は地獄でも本丸でも愛されているようで。【刀剣乱舞】【鬼灯の冷徹】

鬼審神者とブラック本丸 ページ7

入ったら予想通りのファンシーを具現化したような部屋だった…。

ていうか、壁紙から家具の何から何まで全部ファンシーグッズなんだけど…。

前任頭ん中お花畑か。

『凄い部屋…』

之定「前任の趣味だよ」

『だとしても流石にこれは度が過ぎるでしょう…』

私があからさまに呆れた、という顔をすると、

之定「ﾌｯ…確かにそうかもね」

ほんの少しだが之定さんも笑ってくれた。

『そういえば、まだ名前を聞いていませんでしたね』

之定「僕は歌仙兼定だよ」

あれ？之定って入ってない？

いや、定は入ってるけど。

まぁ良いか、本人から聞いた名前を覚えよう。

『よろしくお願い致します、歌仙兼定さん』

歌仙「歌仙でいいよ。敬語もいらない」

『ですが…いえ、分かりまし…分かった』

本人がせっかくこう言ってくれているし、仲良くなりたい気持ちもあるから素直に従おう。

歌仙「ﾌﾌｯ素直なんだね」

『そういう性質なの』

歌仙「そっか」

『さて…本題に入っても良いかな？』

楽しい時間だけど、本題の話しなきゃね。

歌仙「この本丸のことだよね。…実は、僕はこの本丸の初期刀なんだ。だから、今までのことは全部知ってる。今からそれを話すね…」

ポツリポツリと歌仙が話してくれたこの本丸の過去は、ありきたりだがとても酷いものだった。

歌仙「ここの前任は、夜伽を強要したり、暴力をふるったり、時には破壊したりしていたんだ…」

夜伽の強要とかとんだ痴女だな。

『よくもまぁ神に対してそんなことができたね。逆らわなかったの？』

歌仙「前任は呪術ができたからね」

『言霊で縛ってたってこと？』

歌仙「うん、そうだよ」

全く、ほとほと呆れた前任だ。

歌仙「中でも一期一振と燭台切光忠、大倶利加羅、鶴丸国永を気に入っていてね…。4振りとも、他の刀たちよりも集中的に、自身も弟や仲間も傷付けられていて、とても可哀想だったよ…。特に、一期一振は弟を何振りか折られていてね…」

最初に出会った水色頭もとい、一期一振さんと、真っ白もとい鶴丸国永さんは重度の被害者だったのか。

…気に入られた刀はさぞ悔しかっただろうな。

逆らったら、自分はともかく、家族や仲間が傷付けられるのは分かっていただろうし、そもそも言霊に縛られていて逆らえなかった可能性が高い。

鬼審神者とブラック本丸2→←鬼審神者と刀剣男士

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーナンバー

8

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す