ブラック本丸に来た鬼審神者は地獄でも本丸でも愛されているようで。【刀剣乱舞】【鬼灯の冷徹】

燭台切光忠と…3 ページ36

『じゃあ、手入れしますね』

私がゆっくりと霊力を注ぐと、大倶利伽羅さんの体が淡く輝き、綺麗になっていく。

『…はい、終わりましたよ。まだ痛むところはありませんか？』

伽羅「…大丈夫だ」

『良かったです』

とりあえず、彼の体が綺麗になって、痛みがなくなったなら良かっ…。

ｸﾞﾙｷﾞｭﾙﾙﾙﾙﾙ…

『あ…///』

なんということだ…最後の最後に目の前のご飯の誘惑に勝てなかった…。

めちゃくちゃ大きな音で鳴っちゃったし、超恥ずかしい…。

燭台切「ﾌﾌﾌｯ盛大に鳴ったね？伽羅ちゃんを手入れしてくれてありがとう。朝餉、食べようか」

『うん、そうだね…///』

恥ずかしさで下を向きつつも、ゆっくり机に近付いて座る。

燭台切「伽羅ちゃんも、こっちに座ってね」

伽羅「…馴れ合うつもりはないからな」

光忠と大倶利伽羅さんも、私の向かいに座った。

手際よく光忠がご飯の準備をしてくれる。

元々私と一緒にご飯を食べてくれる予定だったみたいで、二人の分の食器もあった。

それらを並べたりして、できることを少しだけ手伝う。

時折、大倶利伽羅さんの方を窺うが、彼がこちらを向く様子はない。

本当に馴れ合ってくれるつもりはなさそう…。

燭台切「準備を手伝ってくれてありがとう、Aちゃん、伽羅ちゃん。じゃ、食べようか」

『うん』

全員「「いただきます」」

3人で黙々と食べ始める。

今日の朝餉も予想通り絶品だ、と思いながらしばらく勢いよく食べていると、前から視線を感じた。

気になって顔を上げると、大倶利伽羅さんがこちらをジッと見ていた。

が、目が合った瞬間に逸らされる。

…女のわりな勢いよく食べてるからかな？←

『…あの、私の顔に何かついてますか？』

伽羅「…別についてない」

『？』

光忠の方も窺ってみるが、ニコニコと微笑みながらこちらを見ている。

…え、何？私何かしちゃった？？

結局その後、特にこれといった会話もなく私たちは朝餉を食べ終えた。

『ごちそうさま〜。光忠、食器まとめるね』

燭台切「うん、ありがとう」

『大倶利伽羅さん、そちらの小皿を取って頂いても良いですか？』

伽羅「…」

スッと小皿を差し出してくれた。

でも、少し何か言いたそう…？

伽羅「…おい」

『？、はい』

伽羅「…一々大倶利伽羅と呼ばなくて良い。好きに呼べ。敬語もいらない」

『！…じゃあ、光忠と同じ様に“伽羅ちゃん”って呼ばせて貰うね』

伽羅「…好きにしろ」

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