ブラック本丸に来た鬼審神者は地獄でも本丸でも愛されているようで。【刀剣乱舞】【鬼灯の冷徹】

本丸に来たのは地獄の鬼 ページ4

薬研「ここだ」

たぶん薬研と呼ばれていた小さい人と、一期と呼ばれていた水色頭の人に連れてこられたのは、鬼灯様が希望した通りの大きい部屋だった。

恐らく全ての、この本丸にいる刀剣男士が集まっている。

鬼灯「思ったより少ないですね」

『鬼灯様…』

そういうのはこっそり伝えるべきものではないのか…？

？「…ふむ。加州たちの言う通り、確かに男の方には角があるな。そちらの娘にもあるのか？」

『ええ、もちろんありますよ。私のは非常に小さいので見えにくいですが…』

と言って少し前髪を上げる。

二本の、申し訳程度についた小さい角が見えた筈だ。

？「確かにあるな」

一期「鬼であるのは確実になりましたね」

？「けど、何で鬼が新しい審神者として来たんだ？」

長い黒髪の人の意見はごもっともだ。

『それについては私も疑問に思っています。人間に対して不信感を抱いているならば私のような鬼ではなく、人間を派遣すべきです。それも、私なんかよりも可愛くて心優しい女性を審神者にすれば良かったものを…』

鬼灯「貴女よりも可愛くて心優しい女性など、この世にもあの世にも存在しません」

また口挟んだ…。

『鬼灯様、お願いですから黙っていて下さい…』

鬼灯「はい」

絶対実行されないよ。

『まぁとにかく、政府からの頼みで私はここに来ているので、私はここに意地でも居座ります』

？「俺たちが追い出そうとしてもか？」

『当たり前です。私はここに居座る気満々ですから』

鬼灯「地獄に帰ってきても…」

『嫌です』

誰が帰るもんか、あんな仕事地獄に。

超マイペースな上司の所に。

？「まぁ、事情は分かった。お前が俺たちの主に相応しいかどうか、よく見せてもらおう」

とりあえずここには居られるようだ。

あの全体的に青い人、ここのまとめ役っぽいし。

『ありがとうございます。では鬼灯様。お帰り下さい』

もう用は済んだろ、今すぐ帰ってくれ。

私の安寧の為に！！

鬼灯「まだ貴女の安全が確保できたわけではありません。むしろ追い出すという台詞で危険度が増しました」

チッ…よく言ってくれたな長髪黒髪！

本丸に来たのは地獄の鬼2→←鬼神と鬼審神者2

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