第355話 殴り合え！ ページ6
NOside
紅「だがそんな事知ったこっちゃねェ！！！」
そう叫ぶ紅丸に、町民もそうだそうだと叫び出す。
そんな事言ってなんか考えあるのかと茶化す者まで現れる。
桜「一気に空気を変えてしまったよ…」
火「鶴の一声ですね…」
一気に変わった空気に皆の顔に笑顔が浮かぶ。
鳶の一人が若と叫ぼうとするのを静止し、今度は紺炉が叫んだ。
紺「新門大隊長!!ご命令を!!!」
そう頭を下げる紺炉に合わせ、他の鳶達も足を揃え、紅丸に向かって頭を下げた。
そんな紺炉達に、紅丸は何を命じるのか。
紅「お前ら全員殴り合え！！！！」
貴『はぁ？』
紅「本物も偽物も関係ねェ！！
浅草の人間は偽物なんぞに負けやしない！！」
火事と焔ビトは第七が面倒を見る。だから安心しろと言うのだ。
紅「思う存分殴り合え！！！！」
そう言うと同時に鳶たちが鎮魂の後のように花火をあげる。
町民も祭りだ祭りだと騒ぎ出し、皆喧嘩をし始めてしまった。
貴『な、なんつー野蛮な…』
皆が殴り合っているうちに偽物の顔にも攻撃が当たる。
殴られた偽物はヒカゲのときと同様に元の顔に変わっていた。
「紅が言っていることは本当だ！！」
「自分以外全員ぶっとばせ！！」
当然そのまま殴り合いはヒートアップそんな町民たちに対して、紺炉は鳶達へと指示を出していた。
「紺炉中隊長、嬉しそうっすね…」
紺「嬉しくて当たり前だろ。
全く…待たせやがって…」
鳶たちが鎮魂や消火活動を行う中、一際大きな爆発が一つ。
そちらに視線を向けると、煙の中から、白い服を纏った焔ビトが一人。
角を持った、"鬼"の焔ビト。
紅「紺炉を灰病にした………
どうやら俺の喧嘩相手が見つかったようだな……」
そう足を踏み出した紅丸の後ろで、一つ、気配が増える。
振り向くと、底には降りろと命じたはずのAの姿が。
紅「………何のようだ？」
風で彼女の前髪が揺れる。
隠れていた紅色の瞳がチラリと見えた。
紅「俺と喧嘩してェのか？」
貴『…まさか！アンタに本気出されちゃ、私でも勝てませんし。
ただ、アンタが鬼を倒すのを、特等席で見ていたかっただけですよ。』
突然の態度の変化に、ゾワリと鳥肌が立つ。
一体何を考えてるのかと、疑うような目で彼女を見つめた。
鬼のいる場所でまた大きな爆発が起きた。
その煙の中から森羅の姿が現れる。
紅「…お前は行かねえのか」
貴『…アンタが行くなら私が行っても邪魔でしょう？』
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カスタード - いつも楽しみとして読ませていただいています！夢主ちゃんの性格がグサリと心に刺さりました！これからも応援してます！ (8月18日 20時) (
レス) id: 82acadb6d2 (このIDを非表示/違反報告)
うま - じっくり読ませていただいてます！更新頑張って下さい！！ (7月16日 0時) (レス) id: 4d8aeac2a6 (このIDを非表示/違反報告)
3度の飯より推しが好き(プロフ) - ちるちるさん» コメントありがとうございます！めっちゃ嬉しいです！更新頑張ります！！(血涙) (2023年3月8日 0時) (レス) id: e76870b0ae (このIDを非表示/違反報告)
ちるちる(プロフ) - めっちゃ面白かったです！！続きが楽しみです😊更新頑張ってください‼️ (2023年3月7日 19時) (レス) id: ace1fac0f2 (このIDを非表示/違反報告)
3度の飯より推しが好き(プロフ) - 葵さん» コメントありがとうございます！かなりの不定期更新となってしまっていますが、気長に待っててくれると嬉しいです！ありがとうございます！ (2023年3月5日 22時) (レス) id: e76870b0ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：3度の飯より推しが好き | 作成日時：2022年12月15日 15時
