第392話 それぞれに想う ページ43
NOside
貴『大隊長』
その言葉を静止するように、Aが声をかける。
桜備の心を見透かす様な目に、言葉に詰まった。
貴『……優しいのはアンタの魅力ですけど
アンタは…いや、アンタ等少し、平和ボケが過ぎる。』
スッと暗い目で微笑んで、彼女は自身に触れる手を剥がした。
一歩、二歩と下がって、そのままくるりと背を向けた。
貴『色恋沙汰とか、もしもの話とか、いい加減そういうのを話してる場合じゃないって、気付かなきゃ駄目ですよ。』
そう言うなり、彼女は部屋の出口へ向かって歩き出す。
彼女はたしかに、こちらに歩み寄ってくれた。
そう思う。
……けれど、それでもやはり
貴『例えアンタ等が血の流れない戦いを望むとしても』
彼女は、今でも
貴『アンタ等は、”
近くて遠い、場所にいる。
海『(馬鹿だね)』
Aの後ろで、蒼い瞳が桜備達を見つめる。
少女とも少年とも取れる姿の
海『Aの幸せなんて、想うべきじゃ無いんだ』
ましてや、人間らしく、だなんて。
そうポツリと呟いて、ため息をついた。
これから先の自分の苦悩を考えて。
海『(ああ本当！馬鹿だよ！！
Aも！！あいつらも！！！
そしてこんな茶番に付き合ってる僕自身もね！！！)』
ザザッ…
森「………？」
何か、足元の違和感と共に、心の叫び声が聞こえた気がした。
紅「第八に戻るのか」
詰め所の戸口で紅丸がそう声をかける。
世話になったなと言う紅丸に、自分たちが来た事が騒動の引き金になったのかもしれないとすこし渋い顔をした。
貴『………』
紅「だとしても伝導者一味が潜伏していたことに変わりはねェ。
今まで起きてた人体発火も奴らの仕業だったのかもしれない
それを止めることができたんだ。」
紅丸はそういうと、紺炉に
アレ？と問いかける桜備に対し、紅丸は皇国は気に入らないが第八は気に入ったとだけ答える。
そうしているうちに紺炉が持ってきたのは
貴『っ”うげっ！？』
森「酒？」
桜「日本酒ですか」
酒瓶が見えた瞬間Aが分かりやすく拒絶反応を見せる。
飛び退く事こそしなかったが、それでも居心地が悪そうに背を丸める。
紅「何だ、酒が嫌いなのか」
貴『嫌い。特に日本酒はガラス瓶に入ってる事が多いから嫌。』
森「着眼点そこ？」
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カスタード - いつも楽しみとして読ませていただいています！夢主ちゃんの性格がグサリと心に刺さりました！これからも応援してます！ (8月18日 20時) (
レス) id: 82acadb6d2 (このIDを非表示/違反報告)
うま - じっくり読ませていただいてます！更新頑張って下さい！！ (7月16日 0時) (レス) id: 4d8aeac2a6 (このIDを非表示/違反報告)
3度の飯より推しが好き(プロフ) - ちるちるさん» コメントありがとうございます！めっちゃ嬉しいです！更新頑張ります！！(血涙) (2023年3月8日 0時) (レス) id: e76870b0ae (このIDを非表示/違反報告)
ちるちる(プロフ) - めっちゃ面白かったです！！続きが楽しみです😊更新頑張ってください‼️ (2023年3月7日 19時) (レス) id: ace1fac0f2 (このIDを非表示/違反報告)
3度の飯より推しが好き(プロフ) - 葵さん» コメントありがとうございます！かなりの不定期更新となってしまっていますが、気長に待っててくれると嬉しいです！ありがとうございます！ (2023年3月5日 22時) (レス) id: e76870b0ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：3度の飯より推しが好き | 作成日時：2022年12月15日 15時
