第307話 心当たり ページ8
NOside
紅丸だけでなく、森羅まで見間違えた他人。
いや、森羅に指示を出している時点でそれは他人ではなく桜備達になりすました"偽物"だろう。
ならば彼らはどこからやってきたのか……
貴『…一人、心当たりがある』
何かを思い出すように考え込んでいたAがポツリと呟く。
なんだってと驚く桜備達に対し、Aは冷静に続けた。
貴『白装束にいた頃、自分の顔を変えられる能力者がいたんです』
実際に変えてるところを見たわけじゃありませんけどねと彼女は言うが、森羅達が驚いた所はそこではない。
いや、確かにその能力も驚くべきものではあるのだけれど。
紺「白装束にいた頃、って…」
貴『え？あぁ、私元白装束なんで』
あまりにもサラッと知らされる事実に紺炉と紅丸は驚きを隠せない。
大隊長会議を途中で退席していた二人は、そもそも白装束がどういう存在なのかもあまり理解はしていなかったし、Aが白装束であると疑われていたことなど、尚更知る由もなかった。
ただA達は皇国の人間、そう思っていたものだからその皇国が敵と定めた集団に属していたと言う事実はかなり衝撃的なものだった。
紅「テメェらまさか全員…」
貴『違う。白装束だったのは私だけだ。
この人達をあんなイカレ集団と一緒にするな』
紅丸の疑惑を、Aが即座に否定する。
元々いた集団のことを躊躇なくイカレ集団と言うAに少し面を食らうが、考えてみれば元々その集団に属していたからこそ、白装束をイカレ集団と言い表しているのかもしれないと思った。
貴『話、続けていいか？』
紺「あ、あぁ…すまん」
紺炉の返答にAは先程の話を続ける。
顔を変えられる人物、そいつの名はヨナ。
何でも、そいつは自分の顔を自由自在に変えられるらしい。
桜「らしいって、なんで伝聞形なんだ？」
貴『言ったでしょう、変わってる最中は見た事ないって』
だからあくまでこれは聞いた話ですと訂正をする。
紅丸がそれは信用できる話なのかと尋ねたが、Aはそれに対し全くとあっけらかんと答えた。
貴『なんせそれを言ってきたのは生粋の性悪だからな』
紅「あ！？だったら…」
そんなのなんの意味もないじゃないか
そう言おうとした紅丸を遮って、それでもゼロじゃないと答える。
貴『確かに変わってる最中は見た事はないが全く違う顔の人間がヨナと呼ばれてたのを見たことはある。
でもこれはそもそも"自分の"顔を変えられる能力の話だ。
そのヨナが他人の顔まで変えられるかは分からない。』
だからこれはただ心当たりがあるってだけだ。
そうAは付け足した。
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にゃん丸 - 最高です、、d(^_^o) (2022年12月15日 21時) (
レス) id: 397365c42d (このIDを非表示/違反報告)
名無し81000号(プロフ) - 忙しくて見れていませんでしたが、一気に読むのもいいですね！少しグロくて周りの反応もリアルですごいです！コメントの反応ありがとうございます✨ (2022年12月15日 0時) (レス) @page50 id: 91328fcf7d (このIDを非表示/違反報告)
3度の飯より推しが好き(プロフ) - にゃん丸さん» そう言っていただけて嬉しいです！ありがとうございます！ (2022年12月14日 0時) (レス) id: e76870b0ae (このIDを非表示/違反報告)
3度の飯より推しが好き(プロフ) - 名無し81000号さん» 沢山のコメントありがとうございました！ずっと拝見させていただいてたのですが返信するタイミングを逃してしまい、最後にまとめて返信、というふうにさせていただきました。1話ごとに感想をくださり、とても嬉しかったです！ありがとうございました！ (2022年12月14日 0時) (レス) id: e76870b0ae (このIDを非表示/違反報告)
にゃん丸 - 続きになるーー！！！！！！！！！！！ (2022年12月10日 17時) (レス) id: 397365c42d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：3度の飯より推しが好き | 作成日時：2022年8月26日 22時
