第348話 死体処理 ページ49
NOside
Aが森羅の飛んて行った方向を見つめる。
数秒間、そうしていると、ふとAが視線を斜め下へと落とす。
そこにいるのはAが先程殺した小柄の男。
貴『…ヒナタちゃん…だよね？これってヒカゲちゃんの服で合ってる？』
ﾋﾅ「あ、あぁ…そうだけど…」
突然話しかけられたヒナタはビクッと肩を跳ねさせ、紺炉の後ろへと隠れた。
そんな彼女を横目で確認して、男の着物を掴んで死体ごと持ち上げる。
突然の彼女の行動に何をするのかと警戒するが、Aは何かを確認したあと、こちらに振り返って尋ねた。
貴『もし服をはぎ取られてたんなら…と思ったけど、こんなおっさんが着た服じゃ着たくないよね』
燃やしちゃっていいかなと、そう尋ねる。
プランと目の前に出す死体に女性陣はうっと目を背けた。
桜「…なんでそんな事をするんだ」
貴『蟲を持ってないとも限らないでしょう。探すのも面倒だしそれなら死体ごと燃やしてしまったほうが早い。』
火葬ですよ火葬。なんて、思ってもないことを笑って言う。
もう一度いいですか？と尋ねるAにヒナタの代わりに紺炉があぁと答えた。
その瞬間、ボウッとAの手が燃える。
手から男の服に、炎が燃え移る。
服から肌へ、やがて全身に燃え移って、男の死体が燃える。
それをAは落ちてる生首の上へと投げた。
死体は燃える。嫌な臭いを発しながら。
Aが燃える手とは別の手をポッケへと突っ込んで、桜備たちに向き直った。
貴『さて、行きましょうか』
できるだけ避難誘導しながら、新門と合流を…
そうこの後の事を考えながら、Aはこちらに歩いてくる。
その間に燃える手の炎は段々と小さくなって行き、そのうち燃え尽きるように消えた。
パンパンと手についた灰を落としながら、Aが桜備を見上げる。
貴『ほら、何ぼさっとしてるんですか』
早く行きましょう？
そうAが言っても、桜備はほうけた顔で動けない。
未だに、現実味がないのだ。
Aがあまりに人間離れしてるから。
…あまりにも、自分達の知っているAと、かけ離れているから。
貴『…………』
何かを考えるように、Aが数秒だけ黙った。
じっと桜備を見つめて、はぁ、と深いため息をついて
ゲシッ
桜「いでっ！？」
Aが桜備の脛を蹴った。
結構威力が強かったのか、あまりの痛みに桜備は蹴られた足を抱えて蹲る。
貴『アンタねえ！特殊消防隊の仕事は何です！？人命救助でしょう！大隊長のアンタが呆けて動けずにいてどうするんですか！』
そうキッと眉を釣り上げて怒鳴る姿は、紛れもなく"いつものA"だった。
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にゃん丸 - 最高です、、d(^_^o) (2022年12月15日 21時) (
レス) id: 397365c42d (このIDを非表示/違反報告)
名無し81000号(プロフ) - 忙しくて見れていませんでしたが、一気に読むのもいいですね！少しグロくて周りの反応もリアルですごいです！コメントの反応ありがとうございます✨ (2022年12月15日 0時) (レス) @page50 id: 91328fcf7d (このIDを非表示/違反報告)
3度の飯より推しが好き(プロフ) - にゃん丸さん» そう言っていただけて嬉しいです！ありがとうございます！ (2022年12月14日 0時) (レス) id: e76870b0ae (このIDを非表示/違反報告)
3度の飯より推しが好き(プロフ) - 名無し81000号さん» 沢山のコメントありがとうございました！ずっと拝見させていただいてたのですが返信するタイミングを逃してしまい、最後にまとめて返信、というふうにさせていただきました。1話ごとに感想をくださり、とても嬉しかったです！ありがとうございました！ (2022年12月14日 0時) (レス) id: e76870b0ae (このIDを非表示/違反報告)
にゃん丸 - 続きになるーー！！！！！！！！！！！ (2022年12月10日 17時) (レス) id: 397365c42d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：3度の飯より推しが好き | 作成日時：2022年8月26日 22時
