第332話 数年かかった伏線回収 ページ33
アーサーside
貴『と、いうか。私だけ名乗らせといてお前は名乗んねえのか？』
ア「む、それもそうだな」
Aのもっともな指摘に納得し、俺は自分を騎士王だと名乗った。
そんな俺にAはへえ？と面白そうな顔で見てきた。
ア「そして後ろにいるのが悪魔の森羅と武闘家のオグンだ」
森「誰が悪魔だ！俺はヒーロー！！」
ｵｸﾞ「はは…俺のことはさっきの委員長決めで話したし分かるよな？」
貴『ん？あぁ、つっーか一応クラスのやつの名前は全員頭に入ってるよ』
じゃあなんで聞いたんだよと不満げな森羅に、Aは私だけ名乗るのは不公平だろ？と言って笑う。
礼儀の問題だよと言うと、それにしてもと俺達をまじまじと見てきた。
貴『騎士王にヒーローに武闘家が……となるとお前風に言うなら私はなんの職業なんだろうな？』
ア「？魔人だろ？」
貴『あれ、そういうくくりなのか？』
ｵｸﾞ「まぁ森羅が悪魔ならそうなるよな…」
俺は悪魔じゃねえ！！とうるさい森羅。
全く悪魔はこれだから…
ア「まぁ、それ以外なら女騎士が妥当じゃないか？」
貴『やだよお前と被んじゃん』
ｵｸﾞ「なら…遊び人とか？」
貴『弱そうだから嫌だ。』
森「んだよワガママだな…」
他にどんなのがあるんだ？と言うAに、俺達は役職名を上げていく。
鍛冶師や魔術師や姫君……色々な職業を上げていくと、一通り聞き終わったAはふむ、と頷いて、一つの職業を言った。
貴『じゃあ私暗殺者で』
森「はー？お前みたいな目立ちまくりの奴が暗殺者！？」
ア「流石に無理があるだろう」
そう苦言する俺達にちっちっちっとAが指を横に振る。
これだから馬鹿共はと言う姿にムカついた。
貴『暗殺者はバレちゃいけない職業なんだから、むしろそんなわけがないと思わせることが大事なんだよ。』
ｵｸﾞ「…いや…まぁ一理無くはないけど…」
やっぱり、イメージに合わない。
そう俺達が思ってる中、Aは裏表の使い分けが大事なんだよと言うと、そろそろ行くわと言って笑って去っていった。
……あぁ、そうか。
今なら分かる。
全部、全部伏線だったんだ。
Aの自ら名乗った"魔人"という言葉も。
魔物の本体がどこにあるかも
彼女が態々暗殺者を選んでいたのも、全部。
ア「…フッ、随分と長い伏線回収だったな」
会ってすぐのあのイベントで、Aは既に自分の弱点を暴露していたのだ。
俺としたことが、もうすっかり忘れてしまっていた。
Aの目の前に立って、俺は真っ直ぐと指を差す。
Aの、唯一の弱点へと。
ア「お前の弱点、それは魔物の本体である心臓！そうだな？A。」
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にゃん丸 - 最高です、、d(^_^o) (2022年12月15日 21時) (
レス) id: 397365c42d (このIDを非表示/違反報告)
名無し81000号(プロフ) - 忙しくて見れていませんでしたが、一気に読むのもいいですね！少しグロくて周りの反応もリアルですごいです！コメントの反応ありがとうございます✨ (2022年12月15日 0時) (レス) @page50 id: 91328fcf7d (このIDを非表示/違反報告)
3度の飯より推しが好き(プロフ) - にゃん丸さん» そう言っていただけて嬉しいです！ありがとうございます！ (2022年12月14日 0時) (レス) id: e76870b0ae (このIDを非表示/違反報告)
3度の飯より推しが好き(プロフ) - 名無し81000号さん» 沢山のコメントありがとうございました！ずっと拝見させていただいてたのですが返信するタイミングを逃してしまい、最後にまとめて返信、というふうにさせていただきました。1話ごとに感想をくださり、とても嬉しかったです！ありがとうございました！ (2022年12月14日 0時) (レス) id: e76870b0ae (このIDを非表示/違反報告)
にゃん丸 - 続きになるーー！！！！！！！！！！！ (2022年12月10日 17時) (レス) id: 397365c42d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：3度の飯より推しが好き | 作成日時：2022年8月26日 22時
