第320話 戸惑い後激昂 ページ21
NOside
森「お前、何、言って……」
貴『それじゃスタート！』
森羅の言葉を無視して、Aが勝負を始めてしまう。
ニッコリと笑ったまま、Aはただ森羅の前に立っていた。
まるで森羅の攻撃を待っているように。
森「っ……！」
Aの様子に、森羅は怯む。
当然だ。
誰だって殺せ、またはそれに準ずることをしろと言われれば怯む。
それが自分の知っている人物なら、尚更。
桜「っ待て！こんな勝負は無効だ！！」
Aの衝撃の発言に森羅と同じく呆然としていた桜備達。
ハッとした彼は怖い顔でAの方へと詰め寄った。
桜「こんなふざけた事…！何を考えてるんだ！」
貴『何もふざけてませんよ。
私は森羅の覚悟を試してるだけです。』
桜「覚悟を試してるって…！！
白装束と戦うためなら、
桜備の質問に、Aはまさかと肩をすくめる。
自分はただその覚悟を持てと言っているだけだと言ってのたまうのだ。
貴『とにかく、1分立つまで私はここから動く気はありませんよ。』
真剣勝負ですから。
そう、彼女は至って真面目に笑った。
森「……そこまでして……
っそこまでして！俺を白装束に近づけさせたくないのかよ！！」
貴『そうだが？』
間髪入れずにAが答える。
それはもう、当たり前のように。
彼女は自分を信頼してないと、
自分を頼れる仲間だと思っていないと、再確認させられて。
ひどく悲しかった。
貴『……あぁ、そういえば、お前に言わないとと思って忘れてることがあった。』
変わらぬトーンでAが言う。
けれどその声はどこか重くて。
…なんだか、とても嫌な予感がした。
貴『例え
森「ッテメェ！！」
桜「森羅！！」
気付いたときには、Aを殴って馬乗りになっていた。
相変わらず彼女は抵抗しない。
こうなってもまだ、Aは森羅が自分の首にナイフを刺すのを待っている。
貴『私をいくら殴ったってお前の勝ちにはならないぞ』
森「ッ！！！！」
怒りでどうにかなりそうだった。
彼女は、Aは知っているはずなのに。
今までの、自分を。
どれだけ象の事を、想って来たのかを。
それなのに
森「だったらお望み通り殺してやるよ！！」
貴『殺せなんて言ってないだろ。
私はただ、私の首元にナイフを刺せって言ってるんだ。』
第321話 ｶｳﾝﾄﾀﾞｳﾝで嗤う君→←第319話 簡単なミニゲーム
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にゃん丸 - 最高です、、d(^_^o) (2022年12月15日 21時) (
レス) id: 397365c42d (このIDを非表示/違反報告)
名無し81000号(プロフ) - 忙しくて見れていませんでしたが、一気に読むのもいいですね！少しグロくて周りの反応もリアルですごいです！コメントの反応ありがとうございます✨ (2022年12月15日 0時) (レス) @page50 id: 91328fcf7d (このIDを非表示/違反報告)
3度の飯より推しが好き(プロフ) - にゃん丸さん» そう言っていただけて嬉しいです！ありがとうございます！ (2022年12月14日 0時) (レス) id: e76870b0ae (このIDを非表示/違反報告)
3度の飯より推しが好き(プロフ) - 名無し81000号さん» 沢山のコメントありがとうございました！ずっと拝見させていただいてたのですが返信するタイミングを逃してしまい、最後にまとめて返信、というふうにさせていただきました。1話ごとに感想をくださり、とても嬉しかったです！ありがとうございました！ (2022年12月14日 0時) (レス) id: e76870b0ae (このIDを非表示/違反報告)
にゃん丸 - 続きになるーー！！！！！！！！！！！ (2022年12月10日 17時) (レス) id: 397365c42d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：3度の飯より推しが好き | 作成日時：2022年8月26日 22時
