第316話 灰病と鬼と ページ17
NOside
貴『それより、容体のほう大丈夫ですか？』
ニコッとAが尋ねる。
容体というのは勿論灰病の話。
息苦しさの他に気だるさや灰化部分の痛みは無いかと詳しく聞いてくる。
貴『薬はあくまで症状を抑えるだけですから、暫くは絶対安静ですよ。』
ただでさえ灰病は放置しているだけでも進行していくのにと発火能力を使った事を非難する。
あんな煽られ方をすれば使ってしまうのも致し方ないとは思うが……いや、だからこそAはそう言っているのだろう。
彼に発火能力を使わせてしまった罪悪感を感じて。
紺「症状は大丈夫だが…お前さん随分と詳しいな…」
貴『そりゃあ自分達がなる可能性のある病気ぐらい調べるでしょう』
森「お前が抜かりねぇだけだよ…」
そもそも第二世代のお前はならねえしと呟くが、烈火との戦いで発火限界になっても戦おうとした馬鹿野郎は誰だ？と尋ねられ、うっと黙る。
しかしそれは灰病である紺炉は発火限界になっても能力を使い続けた大馬鹿野郎と言う訳で。
その事に対して紺炉は全部自分の力不足だと話す。
"紅「あの時俺が…」"
ふと森羅の頭にそう二人で話したときに見せた紅丸の何かを悔いる様な顔を思い出した。
紺「若は何も悪くねェ…！」
若は何も悪くねェんだ…
そう紺炉は繰り返す。
そんな姿を見て、Aは少し苛ついた様に静かに口の端を歪めた。
紺「聞いてくれるか？2年前の事だ…」
そう言って紺炉が語ったのは2年前のある夜の話。
突然大量の焔ビトが発生して、紺炉と紅丸はヘロヘロになりながら町中を走り回り、鎮魂をしていた。
あまりの量に二人が発火限界になりかけていた頃、そこに現れたのは今までとは風貌のちがう、角の生えた焔ビト。
森「鬼の焔ビト…！」
貴『………』
鬼の焔ビトと相対した紺炉は、紅丸を気絶させて一人で焔ビトと戦った。
…そして、自身も灰病になるほど痛手を負いながらも、紺炉は鬼に勝利したのだ。
その後やってきた特殊消防隊との交渉により、第七は設立された。
紺「俺がこんな身体になったのは自分のせいだ。
若が気にする必要はねェ。」
紺炉の話を聞いて、Aは一人納得していた。
どうして紺炉ではなく紅丸が大隊長をしているのか、どうしてこの場所が酷く居心地悪く感じるのか。
貴『(ここは"パワースポット"か…)』
二人が紅丸の事を話している間、Aはそうべつの事を考えていた。
ここがパワースポットだとするなら、彼らは次にどう動くだろうか？
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にゃん丸 - 最高です、、d(^_^o) (2022年12月15日 21時) (
レス) id: 397365c42d (このIDを非表示/違反報告)
名無し81000号(プロフ) - 忙しくて見れていませんでしたが、一気に読むのもいいですね！少しグロくて周りの反応もリアルですごいです！コメントの反応ありがとうございます✨ (2022年12月15日 0時) (レス) @page50 id: 91328fcf7d (このIDを非表示/違反報告)
3度の飯より推しが好き(プロフ) - にゃん丸さん» そう言っていただけて嬉しいです！ありがとうございます！ (2022年12月14日 0時) (レス) id: e76870b0ae (このIDを非表示/違反報告)
3度の飯より推しが好き(プロフ) - 名無し81000号さん» 沢山のコメントありがとうございました！ずっと拝見させていただいてたのですが返信するタイミングを逃してしまい、最後にまとめて返信、というふうにさせていただきました。1話ごとに感想をくださり、とても嬉しかったです！ありがとうございました！ (2022年12月14日 0時) (レス) id: e76870b0ae (このIDを非表示/違反報告)
にゃん丸 - 続きになるーー！！！！！！！！！！！ (2022年12月10日 17時) (レス) id: 397365c42d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：3度の飯より推しが好き | 作成日時：2022年8月26日 22時
