第312話 悪役と患者 ページ13
NOside
貴『当たり前でしょう。
会議は途中で放棄する、皇国との繋がりに興味を示さない。
話は聞かず決めつける。
その上、多数の人間が危険と見なしてる存在を俺は見てない知らないってだけで無いことにしようとする。
そんな馬鹿にどう頭が務まるってんです？』
苛ついた様子で告げるA。
先程も告げていた紅丸の欠点、それはどれも正論で。
冷静になって聞いてみればどれも理にかなった指摘であり、紺炉は耳が痛かった。
桜「それにしたって言い方があるだろ！」
貴『そりゃあ悪役ですもの。嫌われるように話さなきゃ』
桜「お前なぁ…！！」
先程悪役をやるのはやめろと言ったばかりなのに、やはり反省の色など微塵もないA。
言葉は通じているはずなのに全く話にならない彼女に頭が痛くなってきたその時。
Aはいいんですよと呟いた。
貴『どうせ私の最後は悪役でオサラバなんですから。』
桜「……は？」
Aの言葉に思考が停止する。
彼女の言っている言葉の意味が分からなかった。
最後は、悪役で？
"貴『例えそれが法の正義に反していたとしても、ね。』"
頭をよぎるのはそう不敵に笑ったAの姿。
まさか、
まさか。
あの言葉が、ただの台本の台詞でないのだとするならば、彼女は。
貴『言ったでしょう？今更、一人二人増えたって変わらないって。』
まさか、あれが初めてだとでも思ったんですか？
彼女は笑う。小馬鹿にするように。蔑むように。
人を殺し遊ぶ、悪魔の様に。
桜「A、お前は…」
紺「？ な、なぁ話が見えないんだがッ…」
困ったようにそう尋ねようとしたとき、急に胸を突く様な息苦しさに襲われた。
先程の能力の使用の影響が来ているのか、ゴホゴホと紺炉は地に手をついて咳き込み始める。
森「紺炉中隊長！」
貴『…ちょっと吸っただけじゃ駄目か』
焦る森羅たちとは対称的に冷静に紺炉の元へと近づくA。
先程の悪役ぶった姿とは打って変わって真面目な様子で紺炉の容体を尋ねる。
貴『薬はちゃんとありますね？』
紺「あ、あ…俺の、部屋にっゴホッゴホッ」
貴『分かりました。ここでするのも何ですし、部屋に行きましょう。』
悪い…と呻く紺炉にAはちょっと失礼しますよと声をかけて、軽々と紺炉を抱き上げてしまった。
紺「！！？！？」
当然のような顔をして姫抱きで抱き上げてきたAに、紺炉は驚きを隠せなかった。
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にゃん丸 - 最高です、、d(^_^o) (2022年12月15日 21時) (
レス) id: 397365c42d (このIDを非表示/違反報告)
名無し81000号(プロフ) - 忙しくて見れていませんでしたが、一気に読むのもいいですね！少しグロくて周りの反応もリアルですごいです！コメントの反応ありがとうございます✨ (2022年12月15日 0時) (レス) @page50 id: 91328fcf7d (このIDを非表示/違反報告)
3度の飯より推しが好き(プロフ) - にゃん丸さん» そう言っていただけて嬉しいです！ありがとうございます！ (2022年12月14日 0時) (レス) id: e76870b0ae (このIDを非表示/違反報告)
3度の飯より推しが好き(プロフ) - 名無し81000号さん» 沢山のコメントありがとうございました！ずっと拝見させていただいてたのですが返信するタイミングを逃してしまい、最後にまとめて返信、というふうにさせていただきました。1話ごとに感想をくださり、とても嬉しかったです！ありがとうございました！ (2022年12月14日 0時) (レス) id: e76870b0ae (このIDを非表示/違反報告)
にゃん丸 - 続きになるーー！！！！！！！！！！！ (2022年12月10日 17時) (レス) id: 397365c42d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：3度の飯より推しが好き | 作成日時：2022年8月26日 22時
