第300話 タイムオーバー ページ1
NOside
「おおおおおー！第八の大隊長もやるじゃねえか！！」
「紅ちゃんほどじゃねェけど頑張れ！！」
桜備の反撃に対し、町民たちは盛り上がる。
そんな騒ぎに、紺炉も一体何事かと奥から出てきた。
「勘太郎を焔ビトにしたのが第八の連中らしくて大喧嘩ですぜェ」
紺「なんだと…そんな馬鹿な…」
森羅達がどうにか止める手立てを探す中、二人の喧嘩は激しさを更に増して行っていた。
紅「お前ほどの男が…納得いかねェ！！」
紅丸が桜備の腹を殴り、それに対し桜備も紅丸を殴り返す。
互いに一歩もひるまない戦いに、紅丸は等々痺れを切らした。
紅「半端な攻撃じゃ倒れねぇか…」
遊びは終わりだ…
そう呟くと、紅丸は目の前で円を描くように腕を回した。
「あれは…！」
「でたー！！」
紅丸の行動に町民たちが湧く。
指の先から出る炎が、紅丸の後ろにまるで太陽のような円を作る。
紺「いけねェ…！」
紅丸の技に、紺炉は焦った声を出す。
今まさに彼が繰り出そうとしている技、それは
紅「居合手刀七ノ型…日輪」
どう見たって、桜備が受けて無事ですむようなものではなかった。
紺「若！！やめろ！！」
そう叫ぶ紺炉に、紅丸はただの止めるなと拒否をした。
彼は桜備たちが勘太郎を焔ビトにしたのだと言って聞こうとしない。
見間違いだと、桜備は何度も訴え続けるが、紅丸にその言葉が届くことはなく。
紅「くらえ！！」
紅丸がそう攻撃を仕掛けたその時
貴『10分』
そう呟いたと同時にAが飛び出した。
その動きはあまりに素早くて、気付いたときには彼女は紅丸の目の前に立っていた。
桜「ッA！！？」
紅「邪魔すん…！」
邪魔をするな。
そう言おうとした紅丸の言葉は、Aに日輪を消された事により途切れる。
あれほどの熱量を、少し触れただけで一瞬で消した彼女に動揺が隠しきれない。
紅「(かき消し…いや吸収しっ…！？)」
状況を把握しようとした時には、既にうつ伏せに押し倒されていて。
ドタンッと地面に倒れ込んだ紅丸の上にAが馬乗りになり、動けないよう拘束される。
抵抗をしようと頭を上げた瞬間、ガンッと手で押さえつけられ、チャキッ…と小さな音と共に首元にヒヤリと冷たい感触が。
紅「テメェッ…」
彼女の手の中にあったのは小さなバタフライナイフ。
その凶器を紅丸の首に押し付けたまま、Aはニッコリと笑顔を貼り付けて言った。
貴『抵抗したら……分かるよな？』
そのあまりに冷たく無感情な声に、その場の全員が言葉を失った。
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にゃん丸 - 最高です、、d(^_^o) (2022年12月15日 21時) (
レス) id: 397365c42d (このIDを非表示/違反報告)
名無し81000号(プロフ) - 忙しくて見れていませんでしたが、一気に読むのもいいですね！少しグロくて周りの反応もリアルですごいです！コメントの反応ありがとうございます✨ (2022年12月15日 0時) (レス) @page50 id: 91328fcf7d (このIDを非表示/違反報告)
3度の飯より推しが好き(プロフ) - にゃん丸さん» そう言っていただけて嬉しいです！ありがとうございます！ (2022年12月14日 0時) (レス) id: e76870b0ae (このIDを非表示/違反報告)
3度の飯より推しが好き(プロフ) - 名無し81000号さん» 沢山のコメントありがとうございました！ずっと拝見させていただいてたのですが返信するタイミングを逃してしまい、最後にまとめて返信、というふうにさせていただきました。1話ごとに感想をくださり、とても嬉しかったです！ありがとうございました！ (2022年12月14日 0時) (レス) id: e76870b0ae (このIDを非表示/違反報告)
にゃん丸 - 続きになるーー！！！！！！！！！！！ (2022年12月10日 17時) (レス) id: 397365c42d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：3度の飯より推しが好き | 作成日時：2022年8月26日 22時
