喜劇で悲劇の人形劇第五幕【炎炎ノ消防隊】 (ページ5)

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第204話だから冷静にだって！！ページ5

NOside

森「答えろ！アドラバーストってなんだ！！」

そう森羅が烈火に問う。

烈火は意外にも隠すこともせずアドラバーストについて語り始めた。

烈「伝導者の下俺たちが探し求めていた

太陽神の落とし子のみが持ちうる人類を導く聖火

混じり気のない純粋な炎だ」

そうでしょう！ヒカリ様！！

…そう、当然のように声をかける烈火。

烈「あなたもそのアドラバーストの一人！

伝導者に最も愛された愛子！

そんなあなたが、どうして邪魔をするのです！！」

烈火の言葉に、冷や汗が垂れる。

奴の、言っていることがまるで分からない。

烈火の様子だと、まるでAは彼らの仲間のようであるように聞こえるが………

貴『……妄言も大概にしろよ。異常者が…』

ピキッと、青筋を浮かべながらAが呟いた。

その表情には明らかな嫌悪がうかがえる。

貴『そのアドラバーストを探すために人を燃やしていたのか』

烈「ええそうです！そのために子供達に種火を灯して適合者を探していたのです！」

悪びれもせずに答える烈火に、更に嫌悪の表情が滲む。

森「一体どのくらい殺したんだ？」

烈「どうでもいいぜ★我々の目的のための微々たる犠牲だ！！」

ブチッ

堪忍袋の緒が切れる。

こんな奴が、消防官だなんて。

こんな奴が、Aをまるで仲間のようにのたまうなんて。

森「ふざけんじゃねえぞ！！」

貴『馬鹿！！』

烈「冷静さを欠いているな！！」

先ほどAに冷静になれと言ったばかりなのに、ブチギレて真正面から攻撃を仕掛ける森羅。

そんな馬鹿正直な攻めじゃ俺は倒せないぜと烈火は笑った。

森「どんな目的があろうがそんなことが許されるか！！」

そう怒鳴り蹴りを入れようとするが、やはりそんな単調な攻撃が通用するわけもなく。

それどころか思いっきり烈火のカウンターを顔面に食らってしまった。

勢いのまま回転しながらふっとばされる。

そのまま何故か森羅は環の胸に着地をして。

貴『なぜ胸に…』

環「何すんだよ変態！！」

森「す、すまん！！」

変に緊張をしたまま、行ってきますと立ち上がる。

けれど一体どうしたらそうなるのか、袖にスカートが引っかかりスカートが持って行かれてしまう。

環「スカート持ってくな！！」

貴『皆柱の影に隠れて見ないようにしてやろうな』

パンツを曝け出す環に教育上よろしくないととりあえず子供達に見えないように柱の影へと誘導する。

丁度その時、烈火が森羅に向かい星拳突きをお見舞いしていた。