喜劇で悲劇の人形劇第五幕【炎炎ノ消防隊】 (ページ22)

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第221話連絡先交換戦ページ22

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今回の件で第一は事後処理と報告に追われ、研修は中止となってしまった。

烈火は死亡。

アーサーは烈火の捜索中そのまま迷子になり逆に捜索願いが出されるはめに…

貴『だから一緒に行かせたのに…！！』

森「そ、空から探したほうが効率いいと思ったんだよ！！」

そうグチグチ言いながら、アーサーの分の荷物も纏めて立ち上がるA達。

森「行くか…」

能「はい」

そう言って森羅達は第一の前に横一列で並び、敬礼をした。

貴『お世話になりました。』

カ「短くて短い間になっちまったな。

まだ混乱してて隊長格が俺一人ですまねェ」

そう謝るカリムに、環もゴタゴタに巻き込じゃって悪かったなと謝る。

カ「元々こいつ等の目的はそこだったわけだけどな…」

環「？」

貴『短い間でしたけど色々学べて良かったです！』

Aが余計なこと言うんじゃねえよとばかりにそう言うと、隣で突然能登が森羅にコソコソと合図を送っているのを見つけた。

森「あ！た…環！処分の件、大丈夫か？」

環「？なんだ急に…まだ上の結論待ちだよ。」

森「そ、そうか…」

気まずそうに笑う森羅にAは何がしたいんだお前という視線を送る。

緊張でいつもの笑みが出てしまい、私の処分が嬉しいのかと嫌味を言われてしまった。

森「そんなワケないだろ！

そ、それはそうと連絡先教えてくれるか？」

環「エ！？」

貴『(聞き方下手か)』

Aが森羅のあまりにも下手な連絡先の聞き出し方に呆れた目線を向けていると、何故か環は少し顔を赤くしていて、なんで私が日下部に連絡先教えなきゃいけないんだよと焦ったように言った。

環「ま、まァ…どうしてもって言うなら教えてやっても…」

森「ほんとか？でも俺じゃねェんだ。

ジャガーノートが知りたがっててさ。」

能「…エヘヘ」

貴『お前…それは無いぞ…』

あまりにも、あまりにも下手な仲介にAは心底呆れた顔をした。

もちろんそんな聞き方で環も納得するはずもなく。

環「ヤダ！！そんなに知りてェなら自分で聞けよ！！」

森「今教えようとしてくれてたじゃねェかよ」

貴『お前なぁ…』

能「どうしよう森羅くん…なんとかしてよォ」

そんなふうに森羅に助けを求める能登。

そんな能登にお前もお前で連絡先くらい自分で聞けるようにしろと怒った。

貴『…ま、一緒に過ごした仲つっーことで皆で連絡先交換するのも悪くないとは思うがな。』

せっかくだからここにいる皆交換しちまおうとAは自分の携帯を取り出した。