喜劇で悲劇の人形劇第四幕【炎炎ノ消防隊】 (ページ5)

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第154話みんなでランチページ5

NOside

その後、何事もなく第一の日程をこなしていき、昼になった。

森「あれ、一緒に食うの？」

貴『流石にずっと一緒にいるのに別で食べるのも変だろ』

そう言ってビニール袋を持って森羅の向いに座るA。

どうやらAは森羅達とは違い、持参した昼飯を食べるらしい。

席とっといてやるよと言うAの言葉に甘え、森羅達は食堂で売っている昼飯を買いに行った。

岸「…一人にしても大丈夫？」

森「あ。」

岸理の言葉に慌ててAの方を向くが、Aはこちらを向く森羅に気付き軽く手を振っている。

周りに病田の姿はない。

どうやら大丈夫なようだ。

貴『お前、心配しすぎな。』

森「ヤバい奴にモテるお前が悪い」

戻って来た森羅達に対し、Aはカラカラと揶揄うように笑う。

相変わらず危機感のないAにため息をつきながら、全員で手を合わせ、食事の挨拶をした。

それぞれ頼んだものを食べだす中、Aはニコニコとしてただ森羅達を見つめていた。

能「…食べないの？」

貴『もう食べた』

森「もう食べた！！？」

はっやと驚く森羅にAは普通だろと当然のように言ってくる。

というかせっかく一緒に食べるんだから少し待てよと思うが、そんな森羅の文句の前に能登から何食べたの？という質問が出た。

貴『カ○リーメイト』

岸「だけ？」

貴『悪いか？』

森「悪いだろ」

どのくらい食べたのか聞けば1箱という回答が返ってくる。

栄養的には問題が無いような気がしなくもないが…

森「本当お前の脂肪はどこから来てんの？？」

貴『お前そういうとこだぞ女子にモテないの。』

心底呆れたという顔で見つめるAに森羅は1000のダメージ！

正論パンチに反撃ができない。

森「お前食事の事なんだと思ってる？」

貴『栄養補給』

岸「食事を楽しむという概念がない」

ボロクソ言ってくる森羅達にAは明らかに五月蝿えなァという顔をする。

こうなるから一緒に食事は嫌だったんだという雰囲気がビシバシと伝わってきた。

能「美味しいものを食べればきっと緋雁さんも食事が楽しくなるよ！！

うちのじゃが芋はとっても美味しいんだ！今度ご馳走するよ！」

貴『あぁ、お前ん家じゃが芋農家だっけか』

それでジャガーノートって呼ばれてんだけと先日の会話を思い出し、自分もそう呼んでいいかと能登に尋ねる。

貴『なんか私だけ違うのも変だしな。

……あと、お前の芋は私より環に振る舞ってやったらどうだ？』