喜劇で悲劇の人形劇第四幕【炎炎ノ消防隊】 (ページ26)

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第175話みんなで見ようﾌｧﾝｸﾗｻｲﾄページ26

NOside

茉「Aのファンクラブサイト！みたいです！」

ｱｲ「わ、私もちょっと興味あります…！」

桜「うーん…」

正直あのサイトを茉希達、得にアイリスに見せる事には抵抗のある桜備は、少し渋った声を出すが、俺も念の為目を通しますからという火縄の言葉で、結局全員でAのファンクラサイトを見る事になってしまった。

桜「正直あんまり見てて気持ちいいものじゃないから気をつけたほうがいいぞ…」

火「ファンクラブサイトなんですよね？？」

桜備の言葉に珍しく少し困惑した声を出す火縄。

しかし実際本当に見てて気持ちのいいものではないのだ。

…なんというか、こう

桜「Aのストーカーの溜まり場って印象…」

火「ファンクラブサイトなんですよね？？？」

困惑しながらも桜備の時と同じように検索に出てきたサイトをダブルクリックする。

そうして出てくるのは当然桜備の時と同じくプロフィールで、スクロールすれば当然同じようにAのスリーサイズで。

サッ

バンッ！！

茉「え？なんです？」

ｱｲ「？？どうしたんですか？」

何が書いてあるか知っていた桜備は茉希とアイリスの視界をサッと遮り、火縄はバストサイズと書かれた文字を見た瞬間少し前の桜備のようにパソコンを思いっきり閉じた。

火「これは本当にちゃんとAが承諾して作られたものですか？？」

桜「めんどくさくて放置してる可能性は十二分にある…！」

茉「本当に何が書かれてたんですか！？」

ブロマイドの写真の盗撮を許したくらいだ。

自分のファンクラブなんてどうでも良すぎて放置してる姿が容易に想像できてしまう。

火「これは叱った方がいい案件では…？」

桜「それでAが危機感を持ってくれるとは思えないがな…」

変質者にも動じない肝の座った子だと言えば聞こえはいいが、それで対応も何もせず放置するほどの危機感と興味のなさ。

実害が出てるのにどうでもいいと切り捨てるAに何を言ってもなぁという諦めが強かった。

とりあえず別の場所も見ようという話になり、他の場所もクリックしてみる。

桜「掲示板みたいな所は見ない方がいい」

茉「えー！なん」

火「わかりました」

結局女性陣に見せても大丈夫そうな場所はアルバムくらいだろうということでアルバムのアイコンをクリックする。

どうやら学校行事毎に別れているようで、文化祭や体育祭などで活躍するAの写真が項目毎に並んでいた。